研究課題/領域番号 |
13214031
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
神奈木 真理 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80202034)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
2001年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
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キーワード | HTLV-I / 血液腫瘍 / CTL / 動物 / 腫瘍免疫 |
研究概要 |
悪性腫瘍は宿主免疫の監視機構に排除されることなく増殖する。この理由としてIL-10,TGFb等の抑制性のサイトカインの影響や、腫瘍細胞のMHC抗原の発現低下等が挙げられている。しかし、これらに該当しない場合も多く、腫瘍に対する免疫不応答のメカニズムには未解明の部分が残されており、この機序解明は腫瘍免疫の理解のために欠くことができない。 本研究では、本邦に多いヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV-I)感染による成人T細胞白血病(ATL)を対象とする。日本は現在100万入のHTLV-I感染者を持ち、この中から年間600-800人がATLを発症する。ATLの発症には宿主免疫HTLV-Iに対する不応答が関与することが示唆されている。本研究の目的は、宿主の免疫不応答機序を解析し、抗腫瘍免疫応答の誘導方法を開発することである。このため、HTLV-I腫瘍の動物モデルを用いて、個体レベルの抗腫瘍免疫の解析を行う。 本年度は、我々がこれまでに作成したラットのHTLV-I感染Tリンパ腫瘍モデルを用いて抗腫瘍免疫の詳細を解析した。この結果、ヒトの場合と同様ラットでもHTLV-I Taxが感染宿主の細胞傷害性T細胞(CTL)応答の主要な認識抗原になっており、しかもこのCTLが生体内で抗腫瘍効果を現すことが確認された。このことは、HTLV-I Taxを認識するCTLの存在が単に感染の結果生じただけではなく腫瘍に対する免疫学的監視機構のエフェクターとして働いていることを示している。一方、宿主免疫が減弱する要因を探索する試みの一つとしてラットにHTLV-Iを垂直感染を成立させたところ、これらの個体では液性・細胞性ともHTLV-Iに対する免疫応答が低いことが分かった。今後さらにHTLV-I腫瘍に対する免疫低下の条件を検討し機序解析を行う予定である。
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