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Tyk2ノックアウトマウスを用いたIL-12のシグナル伝達の解析

研究課題

研究課題/領域番号 13214037
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

松田 正  富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (20212219)

研究分担者 下田 和哉  九州大学, 医学部・附属病院, 助手 (90311844)
研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2001年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードIL-12 / Tyk2 / ノックアウトマウス / シグナル伝達 / サイトカイン
研究概要

サイトカインのシグナル伝達におけるJakファミリーキナーゼの重要性は十分理解されているが、その中でTyk2キナーゼは、当初IFNαのシグナル伝達に必須のキナーゼとして同定された。In vivoでのTyk2の役割を明確にするために我々はTyk2欠損マウスを作成し、Tyk2はIFNαの大部分のシグナル伝達に必須ではないことを明らかにした。さらにIFNα以外にその刺激によりTyk2を活性化する抗癌サイトカインとして知られるIL-12のシグナル伝達にTyk2が重要であることも示したが、今回さらにIL-12とならび生体内の抗癌作用に重要なlFNY誘導サイトカインであるIL-18についてTyk2欠損マウスを用いて検討した。IL-18は、Jak-STAT経路ではなく、NF-κBを介する経路でそのシグナルを伝達するが、Tyk2欠損マウス由来脾細胞では、野生型マウスと比べIL-12刺激時に約1/6、IL-18刺激時に約1/3とNK細胞活性が減少していた。また、IL-12,IL-18刺激によるT細胞の増殖にはTyk2の欠損は影響を与えなかったが、IL-12,IL-18刺激によるIFNγの産生は著明に低下していた。野生型マウスでIL-12刺激時にみられるT, NK細胞におけるIL-18レセプターの発現亢進が、Tyk2欠損マウス由来T, NK細胞では見られておらず、このことがJak-STAT経路ではなく、MAPキナーゼ、NF-κBを介する経路をシグナル伝達に用いるIL-18の作用がTyk2の欠損により傷害される機序の一つとして考えられる。
現在、これらサイトカインによる抗癌メカニズム解明に向けてTyk2ノックアウトマウス及び野生型マウス由来脾細胞をIL-12及びIL-18刺激により新たに誘導される遺伝子発現をMicroarray法により解析中であり、同定された新たな遺伝子の解析も進める予定である。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Yamamoto, T.et al.: "Cross-talk between IL-6 and TGF-β signaling in hepatoma cells"FEBS Lett.. 491. 247-253 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Matsuda.T.et al.: "Cross-talk between signal transducer and activator of transcription 3 and androgen receptor signaling in prostate carcinoma cells"Biochem.Biophys.Res.Commun.. 283. 179-187 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Matsuda, T. et al.: "Cross-talk between TGF-β and estrogen receptor signaling through Smad3"J.Biol.Chem.. 276. 42907-42914 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Kishi, H.et al.: "Cooperative binding of c-Myb and Pax-5 activate the RAG-2 promoter in immature B cells"Blood. 99. 576-583 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Nagata, T.et al.: "The regulation of deoxyribonuclease activities in subcellular compartments of activated hymocytes"Immunology. (印刷中).

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Shimoda, K.et al.: "Partial Impairment of IL-12 and IL-18 Signaling in Tyk2-deficient Mice"Blood. (印刷中).

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Matsuda, T., T.Hirano: "Cytokine Reference"Academic Press. 2260 (2000)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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