研究課題/領域番号 |
13214073
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
六反 一仁 徳島大学, 医学部, 助教授 (10230898)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | mox1遺伝子 / NADPH oxidase / ヘリコバクタ・ピロリ菌感染 / 胃がん / 大腸がん / Toll様受容体ファミリー / 増殖異常 / がん関連遺伝子 |
研究概要 |
NADPH oxidase(Nox)ファミリーのひとつであるNox1(Mox1)は、消化管上皮細胞に発現し、オキシラジカルと発がんをprimaryに結びつける新しいがん関連遺伝子産物として注目されている。 13年度の研究では、新しいがん関連遺伝子mox1と発がんとの関連を明らかにするため、1.胃がん・大腸がんの他段階進展とMox1遺伝子の発現、2.Mox1の過剰発現を誘導する管腔内因子とその経路、3.Mox1の過剰発現による異常増殖の分子機構、を明らかにすることを目的として研究を遂行した。 ヒトMox1、TLR2、TLR4、TLR5のポリクローナル抗体を作成し、ヒト胃がん・大腸がんでのMox1の発現を詳細に検討し、Mox1が、がん細胞特異的な遺伝子産物であることを確認した。さらに、Mox1 oxidaseの活性にはp67-phoxが必須であることを見いだし、p67-phoxの過剰発現細胞を確立して異常増殖の分子機構の研究を進めた。Mox1の誘導因子については、胃粘膜細胞ではヘリコバクタ・ピロリのリポポリサッカライドがTLR4を介して、大腸粘膜細胞では、flagellinがTLR5を介して、それぞれMox1とp67-phoxを誘導すること、ヒトの胃がん・大腸がん組織におけるMox1の発現は、TLR4/TLR5の発現並びにNF-κBの活性化と強く相関していることを見いだした。さらに、Yeast Two HybridシステムでMox1がprotein tyrosine phosphatase κを介してβカテニンと結合することから、Mox1はAPC遺伝子の異常に伴うβカテニンの核内移行と連動して、異常増殖を引き起こす可能性を見いだした。 このように、管腔内環境因子による消化器がん発症のあらたな経路を確立するための基盤データを得ることが出来た。
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