研究課題/領域番号 |
13214094
|
研究種目 |
特定領域研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
|
研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
遠藤 仁 杏林大学, 医学部, 教授 (20101115)
|
研究分担者 |
車 碩鎬 杏林大学, 医学部, 助手 (50276200)
金井 好克 杏林大学, 医学部, 助教授 (60204533)
|
研究期間 (年度) |
2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
|
キーワード | 中性アミノ酸トランスポーター / LAT1 / LAT2 / LAT1抑制薬 / BCH / トランスポーター抑制薬 / 癌治療法 / 必須アミノ酸 |
研究概要 |
腫瘍細胞型アミノ酸トランスポーターLAT1を抑制し、正常細胞型LAT2には作用しない抑制薬の創製を目的に、LAT1に選択的な高親和性新規抑制薬の開発を試みた。 トリヨードサイロニンをシード化合物として化合物デザインを行い、250物質の合成、検討を行い、KYT0193、KYT0206、KYT0213と命名した3種の高親和性化合物を得た。3者ともに既存のLAT抑制物質BCHに比し約1000倍、トリヨードサイロニンに比し約10〜20倍程度の高い親和性を示した。KYT0206はLAT1選択的、KYT0213はLAT2選択的であり、KYT0193はLAT1及びLAT2の両者に親和性を示した。これにより、当初の目的であるLAT1選択的高親和性抑制物質が創製された。次に、これら高親和性新規アミノ酸トランスポーター抑制薬の腫瘍増殖抑制効果のin vitro及びin vivoによる検討を行った。すでにBCHに関して行ったのと同様に、in vitroではT24細胞を、in vivoではヌードマウスにT24細胞接種腫瘍に対するKYT0193及びKYT0206の効果を検討した。その結果、KYT0193及びKYT0206は、in vitroにおいてBCHの約1/1000の濃度でT24細胞の増殖を抑制することが明らかになった。BCHによる細胞増殖抑制はcytostaticなものであるが、KYT0193及びKYT0206は、高濃度側では細胞死が生じた。さらに、KYT0193に関しては、ヌードマウスにT24細胞を接種した腫瘍に対する増殖抑制効果をBCHの場合と同様の投与プロトコールで検討した。その結果、BCHの1/1000投与量で腫瘍増大抑制効果が得られた。
|