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IL-15によるがん免疫誘導のメカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 13214095
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

樗木 俊聡  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50233200)

研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2001年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
キーワードIL-15 / 樹状細胞 / マクロファージ / NO / IFN-γ / IL-12 / 抗腫瘍因子 / IL-12Rβ1
研究概要

抗腫瘍免疫誘導におけるIL-15の役割を明らかにすることを目的として、樹状細胞やマクロファージが生産する抗腫瘍因子である一酸化窒素(NO)、IFN-γ、IL-12等をIL-15ノックアウト(KO)マウスを用いて検討した。IL-15 KOマウスにおいても樹状細胞(DC)やマクロファージの分化は正常であったが、DCやマクロファージからのIL-12 p70の生産やIL-12に反応して生産されるIFN-γが著減しており、この場合には培養系にIL-15を添加することによってIFN-γの生産は回復した。またIL-15 KOマクロファージにおいてはNOの生産も著減しており、この場合、培養系にIFN-γを添加することによってNOの生産は回復したことから、IFN-γの生産低下が結果的にNOの生産低下につながったと結論された。この事実はIL-12に対する反応性の獲得にIL-15が重要であることを示唆する。そこでさらに、IL-15 KOマウス由来のDCを用いてIL-12受容体の発現を検討した。すると、IL-15を欠損するDCやマクロファージにおいてはIL-12Rβ1の発現が有意に低下していた。一方、IL-12Rβ2の発現にはほとんど差は見られなかった。IL-15がDCやマクロファージによっても生産されることを考えると、自らが生産するIL-15によってIL-12受容体の発現誘導を行っていると考えられる。
以上のことからIL-15はDCやマクロファージからの抗腫瘍因子の誘導に必須であると結論された。これらの成果はNature Immunol.2 : 1138-1143.(2001)に掲載された。
これらの研究成果に基づいて平成14年度はがん抗原特異的なCTLの誘導におけるIL-15の重要性を検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Ohteki, T., et al.: "Role of antigen-presenting cells in innate immune system(Review)"Arch.Immunol.Ther.Exp.(Warsz). 49. 47-52 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Ohteki, T., et al.: "Overexpression of bcl-2 differentially restores development of thymus-derived CD4^-8^+T cells and intestinal intraepithelial T cells in IRF-1 deficient mice"J.Immunol.. 166. 6509-6513 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Suzuki, A., et al.: "T cell-specific loss of Pten leads to defects in central and peripheral tolerance"Immunity. 14. 523-534 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Ohteki, T., et al.: "Critical role of IL-15-IL-15R for antigen-presenting cell functions of in the innate immune response"Nat.Immunol.. 2. 1138-1143 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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