研究課題/領域番号 |
13214100
|
研究種目 |
特定領域研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
|
研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
西田 有 東京薬科大学, 生命科学部, 助手 (50287463)
|
研究期間 (年度) |
2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
|
キーワード | SUMO-1 / 脱SUMO化酵素 / SUMO化 / がん / ゲノム / シグナル伝達 / 発現制御 |
研究概要 |
哺乳類細胞における脱SUMO化酵素は細胞増殖に重要な機能を担っていることが考えられる。そこで脱SUMO化による細胞内機能調節機構を解析する手掛かりとして、新規SUMO-1特異的プロテアーゼのクローニングを目的とした。SUMO-1特異的プロテアーゼはそのC末端領域に存在する活性中心ドメインがお互いに相同性が高い。この保存された活性ドメインを使ったDNAデータベースサーチから、SUMO-1特異的プロテアーゼは哺乳類では既に報告のあるものも含めて少なくとも7種存在すると推定された。そこで保存された活性ドメインに対するdegenerate primerを用いたPCRとライブラリースクリーニングにより新規のSUMO-1/Smt3特異的プロテアーゼマウスSMT3IP2をクローニングし、その性質と細胞内機能について解析した。アミノ酸配列データからSMT3IP2はAxin結合タンパク質ラットAxamのマウスホモローグと考えられ、Axam同様、ヒト大腸癌細胞SW480における大量発現によりβ-カテニンの分解を促進した。この効果への酵素活性の必要性を検討するため、活性中心を構成するCysをAlaへ置換することにより活性を失った変異型(C500A)をSW480において大量発現させたところ、野生型同様にβ-カテニンの分解促進が認められた。以上の結果からSMT3IP2のβ-カテニン分解促進にはSUMO-1/Smt3特異的プロテアーゼ活性より、Axin結合活性が重要であることが示唆された。以上の結果はJ. Biol. Chem. 276:39060-39066. (2001)において発表した。
|