研究課題/領域番号 |
13214122
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 愛知県がんセンター |
研究代表者 |
平岩 望 愛知県がんセンター, 分子病態学部, 主任研究員 (70175553)
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研究分担者 |
神奈木 玲児 愛知県がんセンター, 分子病態学部, 部長 (80161389)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2001年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | セレクチンリガンド / fucosyltransferase VII / Tax蛋白 / CRE / T-box / One-hybrid法 / CREB / ATF / F7CAF-1 |
研究概要 |
セレクチンリガンド合成糖転移酵素Fuc-T VII遺伝子のヒト成人T細胞白血病ウィルスHTLV-1 Tax蛋白により活性化されるpromoter領域内のenhancer部(CRE-like)にGel Shift AssayによりbZIP型転写因子以外に他の因子との相互作用を認め、酵母One-Hybrid法により既知のCREB/ATF転写因子と同時に、このenhancer部につながる新規のT-box型の転写因子(hF7CAF-1と命名)をクローニングした。このhF7CAF-1はJurkat T細胞にてFuc-T VII遺伝子転写活性を増大し、Taxによる活性化に対し相乗作用も認めた。さらにその効果の機構を解析するためにタグをつけた融合蛋白hF7CAF-1発現ベクターを用いin vivoでの他の因子との関連を検討したところ、Tax及びCREB-1と免疫沈降し相互作用の存在を確認した。またこの転写因子の組織別の発現パターンの検討のためNorthern blotにて解析したところhF7CAF-1はFuc-T VIIと比べ、正常組織での転写発現部位が末梢リンパ球、骨髄などで一致しており、また培養細胞株での検討でもHTLV-1感染T細胞株や刺激後のJurkat T細胞での発現増大を認め、Fuc-T VII遺伝子の発現に強い相関を示した。特に、metallothionein promoterによるTax発現誘導可能なJurkat T細胞(JPX-9細胞)でのTax発現に伴いFuc-T VII、hF7CAF-1遺伝子ともに強く転写誘導されており、Taxによる転写活性化機構に明らかに依存していることが示された。
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