• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

MLL-AF4,MLL-AF5q31による急性リンパ性白血病の発症機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13216030
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京大学

研究代表者

滝 智彦  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (50322053)

研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2001年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
キーワード遺伝子 / 癌 / 細胞・組織 / バイオテクノロジー / マイクロアレイ / 乳児白血病 / MLL / AF4 Family
研究概要

MLL-AF4は乳児白血病でもっとも高頻度にみられ、しかも最も予後が悪いt(4;11)により形成されるキメラ遺伝子で、AF4は我々がins(5;11)から単離したAF5q31と高い相同性を持ち、同じfamilyに属すると考えられた。今年度我々は新たに2才女児に発症したALLのt(2;11)(q12;q23)の解析を行い、AF4ファミリーの一つであるLAF4遺伝子がMLLと融合していることを見いだした。LAF4遺伝子の切断点もAF4,AF5q31とほぼ同じ場所に存在し、MLL-AF4,MLL-AF5q31と類似のキメラ蛋白を形成し、同様の機序で白血病化に関与していると考えられた。
MLL-AF4およびMLL-AF5q31により誘導される遺伝子を同定するために、両者を発現する白血病細胞について遺伝子発現プロファイルを検討した。MLL-AF4を発現する新鮮検体8例とMLL-AF5q31を発現する新鮮検体2例の白血病細胞の遺伝子発現プロファイルをAffymetrix社のGene Chipを用いて検討した。対象として同じ乳児ALLでみられるt(11;19)のMLL-ENLを発現する新鮮検体と、t(12;21)(ETV6-AML1)およびt(1;19)(E2A-PBX1を有する新鮮検体を検討した。その結果、MLL-AF4,MLL-AF5q31とMLL-ENLの発現プロファイリングは非常によく似ていたが、ETV6-AML1,E2A-PBX1とは遺伝子発現プロファイルによってもはっきり区別することが可能であった。現在発現が変化している個々の遺伝子について詳細に検討している。またMLL-LAF4についても同様の検討を行っている。AF5q31についてはノックアウトマウスを作成中であり、発生学的な役割についても検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Tatsumi K: "The CDCREL1 gene fused to MLL in de novo acute myeloid leukemia with t(11;22)(q23;q11.2) and its frequent expression in myeloid leukemia cell lines"Genes Chromosomes Cancer. 30. 230-235 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Jamal R: "Co-duplication of the MLL and FLT3 genes in patients with acute myeloid leukemia"Genes Chromosomes Cancer. 31. 187-190 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Liu M: "Loss of p73 gene expression in lymphoid leukemia cell lines is associated with hypermethylation"Leuk Res. 25. 441-447 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Shibuya N: "t(10;11)-acute myeloid leukemias with MLL-AF10 and MLL-ABI1 chimeric transcripts : Specific expression patterns of ABI1 gene in leukemia and solid tumor cell lines. line"Genes Chromosomes Cancer. 32. 1-10 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Taketani T: "The HOXD11 gene is fused to the NUP98 gene in acute myeloid leukemia with t(2;11)(q31;p15)"Cancer Res. 62. 33-37 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Ono R.: "SEPTIN6, a human homologue to mouse Septin6, is fused to MLL in Infant acute myeloid leukemia with complex chromosomal abnormalities involving 11q23 and Xq24"Cancer Res. 62. 333-337 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi