研究課題/領域番号 |
13216065
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松浦 成昭 大阪大学, 医学部, 教授 (70190402)
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研究分担者 |
鍋島 一樹 宮崎医科大学, 医学部, 助教授 (40189189)
吉川 秀樹 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (60191558)
門田 守人 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00127309)
山本 康子 香川県立医療短期大学, 臨床検査学科, 助手 (00331869)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
2001年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | 増殖因子 / erb-B / HB-EGF / 血管新生因子 / CEA / アンギオポエチン |
研究概要 |
本研究は原発巣の腫瘍組織を材料にして、癌細胞表面の接着分子、増殖因子およびそのレセプター、さらに血管新生因子を検討し、転移の予測診断への応用を目的とするものである。 肝癌の組織標本を用いてerb-Bファミリー分子の発現を免疫組織学的に検討したところ、erb-B (EGFレセプター)およびerb-B3の発現と癌の分化度、増殖能、転移との間に強い相関関係を認めたが、erb-B2、erb-B4は癌の悪性度と関連性を認めなかった。 肝癌、大腸癌、膵癌、乳癌におけるHB-EGF (heparin binding EGF-like growth factor)の発現を免疫組織学的に検討したところ、いずれの癌においても癌の悪性度と逆相関している結果が得られた。HB-EGFはerb-Bのリガンドの1つであるが、癌の悪性度に関連するerb-BファミリーのリガンドとしてはHB-EGFは重要ではないと考えられた。 胃癌組織におけるCEA (癌胎児性膠原)の発現を免疫組織学的に検討し、CEAの染色パターンで分類したところ、強陽性例、特に間質まで漏出して染色されるパターンを示す例(間質型)で肝転移をおこす頻度が高い結果を得た。本来は膜結合型であるCEAを切断する酵素が見出され、悪性度との関係が今後、興味深いと考えられる。 胃癌組織標本でangiopoietin-2の発現を免疫組織学的に検討したところ、その発現はCD31陽性で示される血管密度と相関し、予後にも強い影響を及ぼしていた。
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