研究課題/領域番号 |
13216091
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
塚本 康浩 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 助手 (90305657)
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研究分担者 |
平 英一 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (60263240)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
2001年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | 細胞接着分子 / イムノグロブリンスーパーファミリー / 移植 / 腫瘍 / 転移 / 浸潤 / 腫瘍マーカー / ギセリン |
研究概要 |
私達は鶏平滑筋より新規細胞接着分子ギセリンを発見した。これまでの研究でこの接着分子はイムノグロブリンスーパーファミリーに属すること、また、発生時、再生組織さらに一部の自然発症腫瘍例に過剰発現することを見い出している。本研究では、腫瘍細胞の転移と浸潤におけるギセリンの機能とその応用性を検討した。まず、GST融合ギセリン蛋白を作製しウサギに免疫後、抗体を作製した。この抗体を用いて自然発症腫瘍および細胞株におけるギセリンの発現パターンを解析した。その結果、悪性腫瘍(メラノーマ、肺癌、乳癌、大腸癌など)では過剰発現するが、良性の乳腺腫瘍や間葉系由来の腫瘍では陰性であることが判明し、将来腫瘍の診断マーカーとなることが期待された。次に、in vivoでの腫瘍細胞の転移や浸潤におけるギセリンの機能解明を目的とし、発育鶏卵及びマウス、ラットの実験系を用い腫瘍細胞の移植実験を行った。マウスL-929細胞および様々なラット由来細胞株にギセリン遺伝子を導入し、発育鶏卵の漿尿膜及びヌードマウスに接種したところ、腫瘍性増殖が促進し周囲組織への強い浸潤性も示した。長い細胞質内領域を持つギセリンアイソフォームを発現させた細胞では血管内皮細胞への接着と血管壁への浸潤能が促進され肺転移が高率に認められた。これらのことより、ギセリンが腫瘍の浸潤、転移を促進すること、特に細胞質内領域とそれを介した情報伝達が血行性転移を促進することが示唆された。現在、ギセリンの細胞質内領域に結合する分子やリン酸化の機能を検索中である。また、担腫瘍動物の末梢血にもギセリン蛋白が検出されることが判明し、腫瘍マーカーとなる可能性が期待された。現在、症例数を増やし腫瘍の大きさと血中ギセリンレベルの関連性を検討している。
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