研究課題/領域番号 |
13216092
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
小松 則夫 自治医科大学, 医学部, 助教授 (50186798)
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研究分担者 |
外島 正樹 自治医科大学, 医学部, 助手 (00306151)
内田 美栄 自治医科大学, 医学部, 助手 (80316520)
桐戸 敬太 自治医科大学, 医学部, 助手 (90306150)
柏井 良文 自治医科大学, 医学部, 助手 (10271222)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2001年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | Forkhead転写因子 / FKHRL1 / UT-7 / EPO / GATA-1 / 細胞周期 / 赤血球造血 / 巨核球造血 |
研究概要 |
Forkhead転写因子FKHRL1の造血における機能を明らかにするために、ヒト臍帯血由来CD34陽性細胞への活性型FKHRL1cDNA遺伝子導入実験を行った。その結果、形成される赤芽球コロニーおよび顆粒球・マクロファージコロニーの数が有意に減少した。さらにUT-7/EPO細胞株を用いてタモキシフェンで活性化FKHRL1を核内に誘導できる系を確立した。その結果、タモキシフェンを添加すると細胞周期はG0/G1期で停止した。以上の結果からFKHRL1が造血幹細胞の増殖や分化に、細胞周期の制御を介して、何らかの役割を果たしていることが示唆された。さらに赤芽球・巨核球系に特異的に発現する転写因子GATA-1の発現調節領域の下流に活性化FKHRL1を連結させたコンストラクトを作製し、トランスジェニックマウスを樹立した。血小板数、ヘモグロビン値、骨髄中の巨核球、赤芽球系前駆細胞数は共に正常範囲であった。今後はこれらの値をモニターしながら造血障害発症の有無について観察を続け、さらに放射線や抗癌剤による骨髄抑制後の赤血球や巨核球・血小板回復への影響を検討し、赤芽球や巨核球系前駆細胞の増幅におけるFKHRL1の役割を解析する予定である。DNAチップを用いて、タモキシフェン添加後の遺伝子発現パターンをタモキシフェン添加前と比較検討し、両者で発現の異なる遺伝子を検出したので、今後はreal-time PCRにて定量化を行い、FKHRL1の標的遺伝子の可能性を検討する予定である。
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