研究課題/領域番号 |
13216093
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
稲葉 俊哉 広島大学, 原爆放射能医学研究所, 教授 (60281292)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
2001年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | 遺伝子 / 癌 / アポトーシス / シグナル伝達 / 発生・分化 |
研究概要 |
Bimはサイトカインによって発現が抑制されるBH3細胞死誘導因子として造血前駆細胞や神経細胞のアポトーシス制御メカニズムに重要な役割を果たしている。またBcr-Ablなど白血病関連キメラ因子にはBimの発現を抑制するものがある。このためわれわれはサイトカインからのシグナルやキメラによってBimの転写が抑制されるメカニズムをプロモーター解析を通して解明することを試みた。Bim遺伝子前後のゲノムDNAの配列をデータベースから現時点で得られる配列をもとにサザンブロット法やPCR法などを用いて200Kbにわたり決定し、RNase protection assayによりBim遺伝子転写開始点を同定した。TATAボックスは同定できなかった。その上で20個以上のゲノムプローブを作成して定法に基づきDNase高感受性領域の同定を行い、プロモーターと想定される領域以外に四つの遠隔エンハンサーの候補領域を同定した。三つは上流ひとつは下流にあったが、最上流のものは隣接する遺伝子のイントロンに存在することから、その遺伝子のエンハンサーである可能性が高いと考えられた。さらに定法に基づきプロモーター活性を測定したところ、転写開始点より上流70〜105bpのきわめてGC配列に富む領域はサイトカイン存在下でも非常に強い転写促進活性を持つことが判明した。このことから強力な転写抑制因子がサイトカインやキメラ依存性に発現・活性化して結合するサイレンサー領域が存在するものと推定され、現在同定を急いでいる。
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