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リングフィンガー型ユビキチンリガーゼ活性を持つがん遺伝子産物の研究

研究課題

研究課題/領域番号 13216100
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京薬科大学

研究代表者

安田 秀世  東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (40111554)

研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
2001年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
キーワードp53 / SUMO / E3 / PIAS
研究概要

p53のSUMO化のE3、SUMOリガーゼの同定
SUMO化の過程はユビキチン化の過程と似通っていると考えられ、ユビキチン化にみられるE1、E2酵素はそれぞれSua1/Uba2、Ubc9として同定されている。ところがタンパク質基質を認識し、ユビキチン化する酵素E3、ユビキチンリガーゼに相当するSUMOリガーゼは同定されていなかった。そこで酵母は哺乳類のSUMOを結合できるUbc9を持っていることからSUMOをバイト(餌)にして2-ハイブリッド法を行ったところ得られたクローンの中にリングフィンガー様構造を持った遺伝子が存在した。このリングフィンガー様構造を持つタンパク質はこのE3の可能性が考えられた。このタンパク質はヒトPIAS1タンパク質のマウス相同遺伝子、miz1であった。そこでヒトPIAS1を用いてSUMOのE2であるhUbc9との結合を酵母2-ハイブリッド法により検討した。その結果SUMOのE2、hUbc9の結合が観察された。実際にU2OS細胞にp53、SUMO、PIAS1を移入すると、PIAS1の存在に依存して、p53は強くSUMO化され、また、PIAS1のリングフィンガー様構造の変異体ではこのような作用は観察されなかった。PIAS1が細胞内でp53のSUMO化を促進したことからSUMO-E3の可能性が示唆された。そこで次にPIAS1のin vitroでの酵素活性を検討した。p53、SUMO、hUbc9、PIAS1それぞれを大腸菌、あるいはバキュロウイルス系を用いて昆虫細胞で発現させ精製した後、in vitroでp53のSUMO化反応を検討した。その結果、p53のSUMO化はPIAS1存在下で強くみられ、PIAS1がSUMO-E3として働く可能性が強く示唆された。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Takahashi, T.: "Yeast Ull1/SiZ1 is a novel SUMO/smt3-ligase for septin components and functions an adaptor between cojugating enzyme and substrates"J. Biol. Chem.. 276. 48973-48977 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Kahyo, T.: "Involvement of PIAS1 in the sumoylation of tumoursuppressor p53"Mol. Cell. 8. 713-718 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Nishida, T.: "Characterization of a novel mammalian SUMO-1/smt3-specific isopeptidase, a homologue of rat Axam, which is an Axin-binding protein"J. Biol. Chem.. 42. 39060-39066 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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