研究課題/領域番号 |
13216116
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京大学 (2002-2004) 国立精神・神経センター (2001) |
研究代表者 |
服部 成介 東京大学, 医科学研究所, 寄付研究部門教員(常勤形態) (50143508)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
40,400千円 (直接経費: 40,400千円)
2004年度: 9,700千円 (直接経費: 9,700千円)
2003年度: 9,700千円 (直接経費: 9,700千円)
2002年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
2001年度: 11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
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キーワード | Ras / Gap1m / ノックアウトマウス / Rap1 / ERK / p38 MAPキナーゼ / プロテオミクス / GTPase / Chat / MAPキナーゼ / ファイブロネクチン / 細胞接着 |
研究概要 |
Rasファミリー因子の個体内機能を明らかにする目的で、以下の実験を行なった。Ras抑制性因子Gap1^mノックアウトマウスの作成に関して、組換えアレルを有するES細胞クローンを複数作成し、キメラマウスの作成を行なった。しかし変異アレルをもったF1マウスを研究期間内のうちに得ることができなかった。またカルシウムシグナリングに応答するsmall GTPase Rinのノックアウトマウスを作成したが、顕著な形質変化は見いだせていない。 Rasファミリー因子の標的因子として、多くのタンパク質キナーゼが活性化され、さらにシグナルを伝達していくことが示されている。そこで、これらのキナーゼが関与するシグナル伝達系の全貌を明らかにすべく、金属キレートカラムを用いたリン酸化タンパク質の精製と2次元ゲル電気泳動を組合わせることにより、ERKシグナル伝達系の構成因子であるMEK、ERK、RSKの活性化を可視化した。さらに新規ERK基質と考えられる因子の同定を行ない、当該因子が細胞中でERKによりリン酸化されることを明らかにした。これらのERK基質を試験管内でリン酸化し、さらにリン酸化ペプチドを質量分析器で構造解析することにより、基質リン酸化部位の同定を行った。同様のアプローチをp38 MAPキナーゼ系にも応用し、p38 MAPキナーゼカスケードの中でリン酸化される基質を網羅的に検索した。その結果、p38 MAPキナーゼによってリン酸化を受けて活性化されるMAPKAPK-2の基質であるBAG2タンパク質を同定し、そのリン酸化部位を決定した。
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