研究課題/領域番号 |
13217001
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
中谷 一泰 昭和大学, 薬学部, 教授 (40053855)
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研究分担者 |
梶本 哲也 東京農工大学, 工学部, 助教授 (80185777)
梶本 幸子 昭和大学, 薬学部, 助手 (90266164)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2001年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | シコニン / チロシンキナーゼ / 抗癌剤 / アポトーシス / シスプラチン / 分子標的 |
研究概要 |
種々のシコニン誘導体の中で、vSrcおよびEGFRのチロシンキナーゼ阻害活性はβ-ヒドロキシイソバレリルシコニン(β-HIVS)が最も強かった。β-HIVSはEGFRとvSrcのチロシンキナーゼ活性を最も強く阻害した。STI571をはじめ大部分のチロシンキナーゼ阻害剤はATPと拮抗して阻害するが、β-HIVSはvSrcのチロシンキナーゼ活性をATPと非拮抗的に阻害した。β-HIVSに感受性の高いヒト肺癌DMS114細胞に対しては、β-HIVSによるチロシンキナーゼ活性阻害によりアポトーシスが誘導された。β-HIVSによるDMS114細胞の増殖阻害作用は、シスプラチンにより相乗的に増強された。シスプラチンによりβ-HIVSのチロシンキナーゼ活性阻害作用が増強されたので、このシスプラチンによるDMS114細胞の増殖阻害作用は、シスプラチンによりβ-HIVSのチロシキナーゼ活性阻害作用が増強されたことに起因することが示唆された。したがって、β-HIVSは新しい作用機構のチロシンキナーゼ阻害剤として、またシスプラチンの抗癌作用を増強する薬物として使用できる可能性があることがわかった。
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