研究課題/領域番号 |
13218017
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
佐藤 宏 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助手 (00302563)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2001年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | NKT細胞 / 分化 / 遺伝子再構成 / サブトラクション・クローニング |
研究概要 |
従来、リンパ球系列の細胞としては、T細胞、B細胞、NK細胞の3種類の存在が知られていたが、近年になって新たに第4のリンパ球系列の細胞群としてNKT細胞が同定された。この細胞は、自己免疫疾患の発症抑制や、強い抗腫瘍作用を有することから注目を集めているが、その分化経路・機序に関しては不明な点が多い。我々は、最近、NKT細胞の前駆細胞を同定し、この細胞においてGM-CSFレセプターを介したシグナルによってT細胞レセプターα鎖遺伝子再構成が高頻度に誘導されることを明らかにした。本申請課題では、このような遺伝子再構成、分化に関連する遺伝子群を単離し、NKT細胞分化機序の一端を明らかにすることを目的とした。 NKT前駆細胞においてはGM-CSFレセプターを介したシグナルによってT細胞レセプターα鎖遺伝子再構成が高頻度に誘導され、成熟した細胞に分化する。この機構を明らかにすることを目的として、分化誘導に伴って発現レベルの変化する関連遺伝子の単離を行った。NKT前駆細胞をGM-CSFにより分化を誘導し(活性化前駆細胞)、分化誘導前NKT前駆細胞との間でサブトラクション・クローニング法を行った。 また、活性化前駆細胞に特異的と考えられた数百個のクローンに関してさらにvirtual Northern法ならびにRT-PCR法によって特異性を再確認し、確認されたすべてのクローンをシークエンスした。 その結果、この分化誘導に伴い24種類の既知遺伝子と、6種の新規遺伝子が分化に伴って発現レベルが上昇することを確認した。 新規遺伝子に関しては、得られた配列情報に基づきRACE法を行い全長mRNA配列の決定を行った。今後主にNKT細胞の分化、機能等の観点から機能の解析を続行する計画である。そして、同定した遺伝子の機能を解析するために、ノックアウトマウスを作成中である。
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