研究課題/領域番号 |
13218021
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
千葉 滋 東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (60212049)
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研究分担者 |
鈴木 隆浩 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
熊野 恵城 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
37,300千円 (直接経費: 37,300千円)
2004年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
2003年度: 9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
2002年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
2001年度: 8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
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キーワード | 白血病 / 造血器腫瘍 / 同種移植 / HLA / 造血幹細胞 / T前駆細胞 / Notch / Delta1 / 抗CD52モノクローナル抗体 / HLA不一致同種造血幹細胞移植 / NKT細胞 / 免疫 / 細胞療法 / ミニ移植 / CD52 / 慢性骨髄性白血病 / 融合遺伝子 / BCR / ABL / 腫瘍特異的抗原 / 樹状細胞 |
研究概要 |
白血病を中心とした造血器腫瘍を標的とし、HLA2座以上不一致の血縁者をドナーとして行う移植に関し、方法論改善に向けた開発的研究を行った。HLA2座以上不一致ドナーからの移植では、致死的な移植片対宿主病(GVHD)を回避するため、何らかの方法でT細胞を除去または強力に抑制することが必要である。我々は、抗CD52モノクローナル抗体を用いたin vivo T細胞除去法により臨床試験を行い、HLA2座以上不一致移植においても重症GVHDが回避可能であることを見出した。しかしこの方法では、免疫再構築の遅れが顕著であった。動物実験では、GVHDモデル系において、ドナーT細胞を除去してもT前駆細胞を造血幹細胞と共に輸注することにより重症GVHDを回避しつつ早期免疫再構築を図ることが明らかにされている。この原理を臨床に応用することに向けて研究を行い、以下の成果を得た。1.マウスストローマ細胞OP-9にNotchリガンドDelta1を発現させ、マウス造血幹細胞を共培養することにより、大量で均一なT前駆細胞が得られることを明らかにした。2.ヒト臍帯血中のCD133陽性細胞をマグネットビーズ法で純化し、サイトカインなどの存在下・無血清で培養したのち、重症免疫不全マウスへの移植実験を行うことにより、CD133陽性細胞が豊富に造血幹細胞を含み、これが無血清条件で増幅可能であることを明らかにした。3.ヒト臍帯血および末梢血のCD133陽性細胞を、Delta1を発現させたOP-9と共培養することにより、大量のT前駆細胞を産生しうることを見出した。今後、無血清条件、可溶型Delta1により同様にT前駆細胞を産生し、CD52モノクローナル抗体を用いたHLA不一致移植後に輸注する臨床試験に進むことを検討している。
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