• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

末梢血中遊離DNAのエピジエネティクスを標的とした癌分子診断

研究課題

研究課題/領域番号 13218051
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関金沢大学

研究代表者

川上 和之  金沢大学, 医学系研究科, 助手 (00293358)

研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2001年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
キーワードDNAメチル化 / エピジェネティクス / 分子診断 / 血液検査
研究概要

坦癌患者において末梢血に遊離して存在する癌由来DNAのエピジェネティクな変化、すなわちhypermethylation(HM)を検出し、癌の早期診断に利用可能かを検討した。
1.PCRにて177塩基対のβアクチン遺伝子断片を作成し、これを牛血清に混入させ各種抽出法にてDNAを抽出した。また、豚末梢血管より上記のDNA断片を注入し各種採血管にて末梢血を採取した。抽出効率、再現性などより、血清採取、A祉キットによるDNA抽出を解析条件として選択した。
2、p16,APC遺伝子をターゲットとして、進行大腸癌患者血清20検体を解析した。1例のみで、APC遺伝子のHMを末梢血から検出可能であった。癌原発巣を解析するとP16では3例(15%)、APCでは5例(25%)にHMを認めた。原発巣におけるHMの低頻度が末梢血での低検出頻度の1因と考えられた。
3、より高頻度にHMが認められる標的遺伝子検索を進める目的で、大腸癌54例を対象としてp16、APCに加え、hMLH1、ESR1、CALCA、HIC1、MGMT、TIMP3、MYOD1を解析した。p16、APC、hMLH1、TIMP3のHMは癌特異的であったがその頻度は比較的低頻度であった。ESR1、CALCA、HIC1、MGMTでは高頻度のHMを認めたが、癌特異的ではなかった。一方、MYOD1のみが癌組織におけるHMが77.8%と高頻度かつ、正常組織におけるHMが5.6%と比較的癌特異的であった。
4、MYOD1をターゲットとし、上記の解析で対象とした大腸癌54例から採取した末梢血を解析した。原発巣においてHMが認められた42例中26例(62%)で末梢血においてもMYOD1のHMが検出可能であった。54例のすべての解析例を含めると末梢血により癌の存在診断が可能と考えられる頻度は48%(54例中26例)であった。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kawakami, K. et al.: "Different Lengths of a Polymorphic Repeat Sequence in the Thymidylate Synthase Gene Affect Translational Efficiency but Not Its Gene Expression"Clinical Cancer Research. 7・12. 4096-4101 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi