研究課題/領域番号 |
13218076
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
村上 啓寿 大阪大学, 薬学研究科, 助教授 (00210013)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | 核外移行シグナル / 核外移行阻害活性 / MAPKK / valtrate / 1'-acetoxylchavicol acetate / 抗癌剤 / CRM1 |
研究概要 |
MAPKK核外移行シグナル(NES)と蛍光蛋白(GFP)との融合蛋白質を発現させた分裂酵母を用いたMAPKK核外移行阻害活性成分探索のためのアッセイ系を用いて、昨年度、中国産生薬カノコソウ見出した活性成分valtrateの絶対立体構造を決定した。また、本年度新たに入手した東南アジア薬用植物の抽出エキスのスクリーニングを行い、タイ産生薬Kaaよりvaltrateよりさらに低濃度でMAPKKの核外移行を阻害する成分として、1'-acetoxylchavicol acetateを明らかにし、その絶対立体構造を決定した。さらに、新たに見出した上記の2種の天然物のMAPKK高度活性化腫瘍細胞とMAPKK非活性化腫瘍細胞の増殖に与える影響を検討した。その結果、両化合物とも、期待通りMAPKK高度活性化細胞に選択的な増殖抑制効果が認められた。 また、申請者が先に見出したMAPKK核外移行阻害天然物callystatin Aと今回新たに見出した活性天然物のMAPKK核外移行阻害の様式を比較解析することを目的として、callystatin A由来のビオチン標識化プローブの創製を検討した。Callystatin Aの構造活性相関研究により明らかとなった活性発現部位を有する簡略化された構造の合成アナログに、スペーサーを介しビオチンを結合することにより、CRM1の529番目のシステイン残基に結合するプローブ分子の創製に成功した。一方、新たな作用機序のMAPKK核外移行阻害天然物探索を目的として、HeLa細胞内のMAPKKの局在を間接蛍光抗体法を用いて観察する方法による新らたなアッセイ系を検討し、その構築が完了した。
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