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ホルモン非依存性ヒト前立腺がん治療のための新しい分子標的の探索

研究課題

研究課題/領域番号 13218126
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京理科大学

研究代表者

武田 健  東京理科大学, 薬学部, 教授 (80054013)

研究分担者 清水 貴壽  東京理科大学, 薬学部, 助手 (30287479)
研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2001年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワード前立腺がん / 分化誘導 / TSU-Pr1 / PKC / MAPK / p21
研究概要

これまで我々は、内分泌療法が効かない抵抗性の前立腺がんの治療法の一つとして分化誘導療法の基礎的検討を試み、ヒト前立腺がん細胞TSU-Pr1をホルボールエステルのTPAによりミクログリア様細胞に、スタウロスポリンにより神経様細胞に分化誘導することに成功した。本研究では、これら分化誘導に関わるシグナル伝達経路や分子について解析を進めた。その結果、PKCあるいはMAPK阻害剤との同時処理により、TPAによる分化誘導が抑制されることが明らかとなった。次に、TPA処理後の各PKCの細胞内での局在をウェスタンブロット法で調べ活性変動を検討した。その結果、PKC α、γ、εについて、TPA処理5分後に、細胞質から細胞膜への移行が検出され、これらのPKCアイソザイムが活性化していることが示唆された。また、TPA処理によるMAPK経路の活性化も確認した。さらにPKC、MAPK経路の下流遺伝子の一つであるp21遺伝子がTPA処理で誘導され、PKCあるいはMAPK阻害剤との同時処理によりその誘導が抑制されることを明らかにした。また、p21遺伝子を過剰発現させたTSU-Pr1細胞では、増殖抑制、TPA処理時と同様の形態変化、エステラーゼ活性の上昇等が検出された。以上の結果より、TPAによるTSU-Pr1細胞での分化誘導は、p21遺伝子が非常に重要な役割を果たしていることが示された。また、ディファレンシャルディスプレイ法によりこの分化誘導過程で発現変動を示す6種の遺伝子を同定した。一方、スタウロスポリンの系では、関与するシグナル伝達経路を同定することはできなかったが、分化誘導過程での増殖抑制が、CDK inhibitorであるp21、p27のCDK2への結合量増加によるkinase活性の抑制によって起きている可能性を示した。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Ryo Sugibayashi: "Upregulation of p21^<WAF1/CIP1> leads to growth suppression of prostate cancer cell lines"Anticancer Research. (in press).

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Takahisa Shimizu: "Complex regulation of CDK2 and G1 arrest during neuronal differentiation of human prostatic cancer TSU-Pr1 cells by staurosporine"Anticancer Research. 21・2A. 893-898 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Ryo Sugibayashi: "Upregulation of p21^<WAF1/CIP1> leads to morphologacal changes and esterase activity in TPA-mediated differentiation of human prostate cancer cell line TSU-Pr1"Oncogene. 20・10. 1220-1228 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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