研究課題/領域番号 |
13218152
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 愛知県がんセンター |
研究代表者 |
葛島 清隆 愛知県がんセンター, 腫瘍ウイルス学部, 室長 (30311442)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
2001年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | Epstein-Barr virus / cytotoxic T lymphocyte / HLA A24 / tetrameric MHC peptide complex / LMP2 / トランスレーショナルリサーチ |
研究概要 |
免疫低下時に発症するEpstein-Barr virus(EBV)陽性のBリンパ腫ではEBV特異的細胞障害性T細胞(cytotoxic T lymphocyte;CTL)が明らかに疾患の制御に働いている。またEBV陽性胃癌、バーキットリンパ腫、ホジキン病においてはEBV蛋白の一つであるlatent membrane protein 2(LMP2)が発現しており、これを標的とした免疫治療法が有効である可能性がある。患者管理と治療の評価、および癌組織浸潤T細胞の特異性および機能解析研究のために、近年開発されたtetrameric MHC-peptide complex(tetramer)による抗原特異的CTL染色法は優れた点が多い。我が国においてTetramerを用いた研究を推進するために、日本人の60-70%が保有するHLA-A^*2402が提示するEBV由来エピトープペプチドを同定する必要がある。本年度の研究成果を以下に列挙する。 1)LMP2、BRLF1、BMLF1、それぞれのEBV蛋白に由来する3個のHLA-A^*2402拘束性CTLエピトープを同定した。 2)同定された新規3エピトープペプチドに加え、既報告のEBV特異的CTLが認識するエピトープペプチド3種(計6種)を用いてHLA-A^*2402-tetramerを作製した。 3)HLA-A^*2402陽性の末梢血リンパ球を同定したペプチドで刺激することで、当該のtetramerで特異的に染色されるCD8^+T細胞株を樹立することができた。 4)これらのtetramerを用いて、末梢血からEBV特異的CD8^+T細胞を単離し、大量培養する系を確立した。 5)これらのtetramerを用いて、造血幹細胞移植患者末梢血におけるEBV特異的CD8^+T細胞免疫の再構築を確認した。
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