研究課題/領域番号 |
13224016
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
須藤 修 東京大学, 大学院情報学環, 教授 (10179286)
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研究分担者 |
出口 弘 東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 教授 (60192655)
田中 秀幸 東京大学, 大学院情報学環, 助教授 (30332589)
榊 俊吾 東京工科大学, メディア学部, 助教授 (20367204)
後藤 玲子 茨城大学, 人文学部, 講師 (10375355)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
54,400千円 (直接経費: 54,400千円)
2005年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
2004年度: 16,000千円 (直接経費: 16,000千円)
2003年度: 16,000千円 (直接経費: 16,000千円)
2002年度: 13,400千円 (直接経費: 13,400千円)
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キーワード | 情報経済 / 制度設計 / 持続的発展 / 情報セキュリティ / 電子地域コミュニティ / 地域ITマネジメント / 地域クラスター / エージェント・ベースト・モデリング / エージェント・ベースド・モデリング / 内発的経済発展 / ユビキタス環境 / 情報セキュリティ投資 / ニッチ技術 / IT人材育成 / ボトムアップ型産業創成 / 電子政府・電子自治体 / 環境問題 / 持続的経済成長 / 労働・就労 / セキュリティ・マネジメント / 地域民主主義 / 電子認証 / ナレッジ・マネジメント / NPO / セキュリティ / 社会進化 / 制度デザイン / 中間組織 / 共有材 / 技術転換 / 知的財産権 / 分散型生産システム |
研究概要 |
本研究では、まず、須藤が中心となって、新たな社会システムの枠組みを包括的に提示するための研究を行った。具体的には、(i)技術革新速度や知識財の流通プロセスを適切に制御しながら、グローバルな規模で効力を有する新たな制度的枠組みを構築することによって、情報経済の発展を促すことができるという社会進化シナリオを提示し、(ii)新たな制度的枠組みの実効性を担保する新たな主体の一つとして、地域に根差しながらグローバルに活躍するネットワーク型NPOを位置づけ、新たな社会発展を構想すべきであるという社会制度の基本モデルを提案した。これらの仮説に基づいて以下の分析を進め、その成果を具体的な制度提案としてフィードバックした。 榊を中心とする分析モジュールは、技術革新を伴う持続的な経済成長を実現するための政策課題について研究を進めた。具体的には、(i)日米における技術転換と知識ストックの制御に関する研究、(ii)技術知識のオープンソース化と私的所有化の社会的配分比率に関する研究、(iii)情報財のネットワーク特性と知的財産権法政策に関する研究を行った。 また後藤が中心となった分析モジュールは、知識社会のガバナンスとその経済効果に関する研究を実施した。ICT革新及び制度改革の相乗効果が公私の連携及び機能分担の変化に与える影響を分析して将来シナリオを展望した他、地域情報化及び内発的発展を促す地域ガバナンスの経済効果を明らかにし、制度提案を行った。 さらに、田中が中心となった分析モジュールは、安全で安心な情報社会を実現するために、ユーザーの経済合理的な活動を前提とした情報セキュリティ・マネジメントに関する制度設計を示すとともに、情報セキュリティ投資に焦点を当てたて計量的実証分析を行った。 最後に、出口の分析モジュールは、社会学習動学という社会科学の分析手法を開発し、新しいエージェントベースのシミュレーション言語SOARS(Spot Oriented Agent Role Simulator)の設計と実装を行うことにより、社会の制度設計論に関する方法論的研究を発展させた。
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