研究概要 |
本研究の目的は,他言語との高い相互運用可能性(inter-operability)と外部資源の柔軟で安全なアクセスが可能な新しい多相型プログラミング言語実現の基礎の確立およびプロトタイプ言語の実装である.平成13年度は,研究期間開始以降の約6月間にて以下の項目について研究を行い,所期の成果をあげることができた.研究実績の概要は以下の通りである. 1.言語の仕様の決定そのフロントエンドの構築 目指す言語の型システムの仕様を確立するとともに,その実現上の技術的問題点を明らかにした.その概要は,"Proof-Directed Compilation for Inter-operable Languages"と題する論文にまとめるとともに,その内容を2nd Asian Worksop on Programming Languages and Systems,"Dec. 001,Daejon, Koreaにて口頭発表した.さらに,技術的問題の解明のために,目指す言語のフロントフロントを構築した. 2.オブジェクト指向言語と相互運用のための型理論の構築 多相型レコード計算の型理論を拡張し,JAVA等のオブジェグト指向言語との連携を可能とする多相型システムを構築した.成果は,本年度中に国際会議に投稿予定である. 3.データベースシステムとの連携のための型理論の構築 データベースシステムやXML処理系と多相型レコード計算との統合の研究を行い,統合システムの設計を行った.
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