研究分担者 |
村田 正幸 大阪大学, 大学院・情報科学, 教授 (80200301)
西原 功修 大阪大学, レーザーエネルギー学研究センター, 教授 (40107131)
森 博太郎 大阪大学, 超高電圧電子顕微鏡センター, 教授 (10024366)
塚本 昌彦 神戸大学, 工学部電気電子工学科, 教授 (60273588)
秋山 豊和 大阪大学, サイバーメディアセンター, 講師 (80324862)
野崎 一徳 大阪大学, サイバーメディアセンター, 教務職員 (40379110)
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配分額 *注記 |
108,100千円 (直接経費: 108,100千円)
2005年度: 22,000千円 (直接経費: 22,000千円)
2004年度: 25,000千円 (直接経費: 25,000千円)
2003年度: 26,000千円 (直接経費: 26,000千円)
2002年度: 35,100千円 (直接経費: 35,100千円)
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研究概要 |
本研究計画班では,Grid技術を実際に大規模シミュレーション、超高圧電子顕微鏡の遠隔利用といった様々なデバイスを用いた研究に要する技術の研究開発を行った.特に,撮像に使用するCCD装置のデバイスの遠隔制御、取得した画像データの処理として,技術開発を行い,広帯域ネットワークを用いたハイビジョン映像伝送や,リモートコントロールアプリケーションの開発,さらに,高解像度CCDカメラで遠隔撮影した画像をデータグリッド技術により,広域分散環境下に蓄積し,それらを検索,メタデータ付きで検索出来るシステムを構築した.さらに,Gridのための超高速ネットワークのトラヒック制御技術に関する研究を行い,Gridにおけるトラヒック特性の測定、モデル化、およびネットワーク制御方式の考案を行い,Gridコンピューティングのための、超高速かつ広域ネットワークアーキテクチャの設計を行った.こういった高速ネットワーク上にGridが実装されることで,大規模シミュレーションのGrid応用計算を効率的に行う基盤が出来た.そうした環境下での計算効率を高めるための計算手法として,分子動力学シミュレーションコードについて、各計算機の計算領域を、通信負荷、各計算機の計算能力、使用環境に応じてダイナミックに制御する計算手法を開発し、現在のGrid機能では実現が困難であるジョブダイナミック制御を補うことの出来るソフトウエアを開発し、Gridを用いて複数のスーパーコンピュータで大規模シミュレーションが可能であることを実証した。また、異なる研究機関に所属する複数の共同研究者が、単独で、あるいは複数で開発した一連の複数のシミュレーションコードを、共同研究者が単独で(あるいは連携を取りながら)シミュレーションを実行出来るシミュレーションシステム環境をGridを用いて実現した。最後に,Grid上での大量のデータを効率的に管理するための,データ管理基盤技術として,Grid計算環境を具体的なアプリケーションに応用し、その中でインデックスやクラスタリング、バックアップ、問い合わせ処理など、従来のGrid環境での問題を解決した.また,Gridの計算資源の管理にモバイルエージェントのアイデアを導入し,アプリケーションのタスクを担う複数のモバイルエージェントがGrid上で協調動作することで計算資源の配分を自律的に最適化するGridアプリケーション構築のためのプラットフォーム技術を提案した.
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