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広帯域放送通信を有効利用した分散システム上のデータ管理技術に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13224064
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関大阪大学

研究代表者

原 隆浩  大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (20294043)

研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
キーワードデータ放送 / データGrid / データ相関性 / アドホックネットワーク / プッシュ型配送 / 並列計算
研究概要

近年の計算機技術とネットワーク技術に発展に伴い,Gridなどのように複数台のホスト計算機がネットワークを介して並列計算を行うための基盤技術の開発が盛んに行われている.このような基盤技術の一つとして,並列計算に利用する大量データを効率的に扱うデータ管理技術の重要性が非常に高い.そこで本研究課題では,Gridなどの並列計算を行う分散システムにおいて,広帯域な放送通信を用いてデータ配信・管理を行うことで,並列計算のスループットおよび応答時間を短縮することを目的として研究を行った.具体的には,放送されるデータ項目の特性と,システムの特性を考慮して,以下の二つの観点から研究を推進した.
(1)データ項目間の相関性を考慮した放送スケジューリング・キャッシング
放送されるデータ間には,複数のデータ項目をまとめてアクセスすることが多いといったように,データ項目間に相関性が存在することが一般的である.そこで,データ項目間の相関性を考慮した放送サーバにおける放送プログラムのスケジューリング方式,および,クライアントにおけるデータ項目のキャッシング方式を考案した.シミュレーション実験によって考案方式の有効性を確認した.
(2)アドホックネットワーク内の協調キャッシング
モバイルコンピューテイング環境の普及に伴い,移動体自身が通信パケットを中継して,移動体のみのネットワークを構築するアドホックネットワークの注目が高まっている.放送を受信している複数の移動体がアドホックネットワークを構築する環境では,これらの移動体で協調して放送データ項目をキャッシュすることで,アクセスの平均応答時間をさらに短縮できるものと考えられる.そこで,各データ項目の放送時に,各移動体のデータ項目アクセス頻度およびアドホックネットワークのトポロジを考慮してデータ項目をキャッシュする手法を考案した.

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] B.Yajima, T.Hara, M.Tsukamoto, S.Nishio: "Scheduling Strategies of Correlated Data in Push-Based System"Information Systems and Operational Research (INFOR). 39・2. 152-173 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] E.Yajima, T.Hara, M.Tsukamoto, S.Nishio: "Scheduling and Caching Strategies of Correlated Data in Push-Based Systems"ACM Applied Computing Review (ACM ACR). 9・1. 22-28 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 内田 渉, 原 隆浩, 塚本昌彦, 矢島悦子, 西尾 章治郎: "データの相関性とアクセス頻度を考慮した放送スケジューリング"情報処理学会論文誌:データベース. (掲載決定). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 秋山豊和, 酒井 仁, 原 隆浩, 西尾 章治郎: "データベース移動に基づく分散データベースシステムにおける並行処理制御機構"情報処理学会論文誌:データベース. (掲載決定). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] W.Uchida, T.Hara, E.Yajima, S.Nishio: "Broadcast Scheduling of Correlated Data Considering Access Frequency in Push-based Systems"Proc. of IASTED Int'l Conf. on Advances in Communications (AIC 2001). 150-155 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] T.Akiyama, S.Sakai, A.Umigai, T.Hara, M.Tsukamoto, S.Nishio: "Design and Implementation of DB-MANα : Does Database Migration Work Well in a Real Environment"Proc. of Australasian Database Conference (ADC 2002). 23-31 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2018-03-28  

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