研究課題/領域番号 |
13226008
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
深水 昭吉 筑波大学, 応用生物化学系, 教授 (60199172)
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研究分担者 |
石田 純治 筑波大学, 応用生物化学系, 助手 (30323257)
谷本 啓司 筑波大学, 応用生物化学系, 講師 (90261776)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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キーワード | エンドトキシンショック / APV受容体 / 遺伝子欠損マウス / 遺伝子導入マウス / 血管内皮細胞 / 血管平滑筋細胞 / 三量体G蛋白質 / ERK |
研究概要 |
(1)APV受容体の個体機能解析: APV受容体を介するシグナルに関して、遺伝子欠損マウス・遺伝子導入マウスを作製することにより正常、消失、増強という3つの状況を準備し、エンドトキシンショックという一連のイベントへの影響を個体レベルにて直接評価する。 (1)APV受容体遺伝子欠損マウスの作製: 詳細な発現解析を可能とするため、APV受容体遺伝子の翻訳領域をLacZ遺伝子に置き換えたマウスを作製する。現在、ホモ遺伝子欠損マウスの作出に成功し、その表現型の解析とLacZ染色を用いた詳しい発現解析を行っている。 (2)APV受容体遺伝子導入マウスの作製: エンドトキシンショックは全身性でその症状が現れるが、心血管系、特に血管内皮細胞や血管平滑筋細胞は病態の進展において極めて重要であり、これら細胞においてAPV受容体が発現していることが確認されている。そこで、細胞特異的に発現している遺伝子であるTie-2(血管内皮細胞)、human Smooth Muscle Actin(血管平滑筋細胞)のプロモーターの下流にAPV受容体cDNAを連接し、それぞれの遺伝子導入マウスを作製する。現在、各コンストラクションは終了し、マウスの作製に取りかかっている。 今後は、作製された各遺伝子操作マウスに対してLPS刺激を行い、エンドトキシンショックの症状の進行度合いや、各関連因子の発現解析を行う。 (2)APV受容体を介した核凝集体形成制御ネットワークの解明: 感染応答によって誘導されるPODsの形成およびその後の脱形成と、APV受容体からのシグナルとの関連を検討するため、まずAPV受容体安定発現細胞株を樹立し、これまでに細胞内シグナル伝達として三量体G蛋白質のうちGiと共役していること、また、宿主応答に関して様々な生理作用を担うMAPKのうち、リガンド刺激によってERKが活性化されることを明らかにした。 今後は、膜から核へのシグナル伝達の経路の解明と、転写共役因子・CBPを中核としたPODsの形成、脱形成、再形成への関与を検討する。
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