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インフルエンザウイルス遺伝子の転写鋳型DNA断片化によるワクチン生産への応用

研究課題

研究課題/領域番号 13226025
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京大学

研究代表者

五藤 秀男  東京大学, 医科学研究所, 助手 (50323639)

研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
キーワードインフルエンザウイルス / ワクチン / PCR / リバース・ジェネティクス
研究概要

新型インフルエンザウイルスの出現は過去の世界的大流行の原因でもあり、インフルエンザにおいてもっとも重要な問題である。インフルエンザの流行に対しワクチンによる予防は有効な手段であるが、現在の生産システムは新型インフルエンザウイルスの出現に迅速に対応できる態勢ではない。
本研究では、リバース・ジェネティクス法を応用し、新型インフルエンザウイルスの出現に迅速に対応できるシステムを構築するための技術基盤を確立する。
ワクチン生産に必要なウイルスの遺伝子情報のみを取り出し、かつ任意にリバース・ジェネティクス法でウイルスとして回収するために転写鋳型DNA断片を作製した。レポータ遺伝子を持つインフルエンザウイルスゲノム様cDNAの両末端にRNAポリメラーゼIのプロモータとターミネータを付加したDNA断片をPCRで合成した。このDNA断片をインフルエンザウイルスのポリメラーゼ蛋白質発現プラスミドと同時に細胞に導入したところレポータ遺伝子の発現が確認できた。さらに、それぞれのディレーション変異体を作製してプロモータとターミネータの最小機能領域を同定した結果、プロモータ領域が約150塩基、ターミネータ領域が約50塩基の構造が効率よく機能的にRNAを合成できることが明らかとなった。この結果をもとに、A/WSN/33株のウイルス遺伝子cDNA末端にそれらの領域を付加したDNA断片を作製し、細胞に導入したところウイルスの合成が確認できた。
これらの結果より、インフルエンザウイルスのRNA遺伝子をRNA転写ができるDNA断片に変換し、任意にウイルスとして回収可能であることが示された。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Ito T et al.: "Generation of a highly pathogenic avian influenza A virus from an avirulent field isolate by passaging in chickens"J Virol.. 75・9. 4439-4443 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Goto H et al.: "Plasminogen-binding activity of neuraminidase determines the pathogenicity of influenza A virus"J Virol.. 75・19. 9297-9301 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2018-03-28  

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