研究課題/領域番号 |
13226027
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 国立感染症研究所 (2004-2006) 東京医科歯科大学 (2001-2003) |
研究代表者 |
山本 直樹 国立感染症研究所, エイズ研究センター, センター長 (00094053)
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研究分担者 |
山岡 昇司 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (90263160)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
62,800千円 (直接経費: 62,800千円)
2005年度: 14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
2004年度: 14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
2003年度: 15,200千円 (直接経費: 15,200千円)
2002年度: 19,000千円 (直接経費: 19,000千円)
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キーワード | エイズ / 抗HIV / 細胞因子 / ケモカイン / CXCR4 / HEXIM1 / 化学療法剤 / HIV-1 / pseudotype / マウス白血病ウィルス / Integration / KRH / HIV / AIDS / 変異原 / pesudotype / マウス白血病ウイルス / CDCR4 / KRH-1636 / 経口吸収性 / 増殖 / レセプター / コレセプター / CXCR-4 |
研究概要 |
HIV-1の複製は宿主側の因子に依存するが、現在までのところそのような因子の報告は限られている。発現クローニング方法の使用で、私たちは、感染に感受性のある293T細胞からHIV-1の感染に抵抗性の、しかしマウス白血病ウイルス(MLV)には感受性のある、C611、およびYD4という2つの変異細胞クローンを樹立した。定量的PCR(qPCR)研究から、C611細胞には逆転写の完成前のpost-entry blockがあること、一方、YD4細胞ではウイルスDNAが核に入るものの、宿主細胞DNAヘインテグレーションされないことがわかった。変異細胞と親細胞の間の融合によりHIV-1の感染性が回復したことから、これらのブロックの遺伝子の表現型は遺伝的に劣性であるように見えた。これまでに知られている蛋白因子を補っても感染性が回復しなかったことから、この変異細胞はHIV-1感染の新しい補助因子を特定するために有用であると期待される。 このほかに別のアプローチから実験を行い、HIV-1感染に促進的、または抑制的に作用する3つの新たなホスト側の要素を見つけた。それらはHIV-1ライフサイクルの上で早期に感染促進的に働くArp2/3であり、また霊長類レンチウイルスとワクシニアウイルスIMV感染を負に調節、NAF-1、およびHEXIM1であった。 CXCR4拮抗物質に関しては、in vitroの研究による候補化合物の選別を終了し、ネズミモデルを使用することでin vivo研究も行った。それらの中では、KRH-3955は現時点で最も良いと考えられ、その論文化が進められている。
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