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ウィルス感染と宿主小胞体ストレス応答-ウィルスの増殖と細胞死との分岐点の解析

研究課題

研究課題/領域番号 13226050
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関京都大学

研究代表者

森 和俊  京都大学, 大学院・生命科学研究科, 助教授 (70182194)

研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
キーワードウィルス / ストレス / 小胞体 / 転写誘導 / アポトーシス / ミトコンドリア / マクロファージ / 一酸化窒素
研究概要

ウィルスが感染した細胞では小胞体ストレス応答機構を介して、小胞体の恒常性維持(ひいてはウィルスの増殖促進)に働く遺伝子(小胞体に存在する分子シャペロン等)と細胞死を誘起する遺伝子(転写因子CHOP)の両方が活性化されており、生と死を指向するシグナルが小胞体から同時発信していると考えられている。このような視点から、小胞体ストレス応答とアポトーシスとの関連をより明確にすることが重要と考え、一酸化窒素処理によるマクロファージのアポトーシス誘導の解析を行って、以下の結果を得た。このモデルシステムにおいて、我々が単離した小胞体膜結合性転写因子ATF6が確かに活性化されて核移行型ATF6が産生されており、アポトーシスにおいて重要なミトコンドリアからのチトクロームCの放出に先立ってCHOPが転写レベルで誘導されることを見いだした。このマクロファージに膜結合性ATF6、核移行型ATF6、CHOPを導入するとアポトーシスが誘導された。この誘導されたアポトーシスはCHOPのドミナントネガティブ体で抑制された。さらに、CHOPを欠損するマウスから調製したマクロファージは一酸化窒素処理に対し抵抗性を示した。以上の結果から、このモデルシステムにおいては小胞体ストレス応答機構を介した転写因子CHOPの転写誘導が、アポトーシスに極めて重要な役割を果たすことが明らかとなった。今後、小胞体からの情報伝達を人為的に操作してウィルス感染細胞のみにアポトーシスを起こさせることが可能か検討したい。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Gotoh, S.Oyadomari, K.Mori, M.Mori: "Nitric oxide-induced apoptosis in RAW 264.7 macrophages is mediated by endoplasmic reticulum stress pathway involving ATF6 and CHOP"Journal of Biological Chemistry. (in press). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2018-03-28  

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