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Notch-3によるヘルパーT細胞分化修飾機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13226083
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関徳島大学

研究代表者

安友 康二  徳島大学, 医学部, 教授 (30333511)

研究分担者 前川 洋一  徳島大学, 医学部, 助手 (10294670)
研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
キーワードヘルパーT細胞 / Notch / CD4 / インターロイキン12 / レトロウイルスベクター
研究概要

CD4陽性T細胞はそのサイトカイン産生能によって1型ヘルパーT細胞(Th1)と2型ヘルパーT細胞(Th2)に分類される。生体は、このTh1とTh2のバランスを保ちつつ微生物の感染に抗しており、そのバランスを保つ因子を見出すことは非常に重要であると考えられる。我々は、本研究において、Th1を誘導する細胞表面分子として、Notch-3の役割を解析することを目標とし、研究を遂行した。
まず、CD4陽性T細胞の分化におけるNotch-3の役割を検討する目的でNotch-3の細胞内領域をレトロウイルスベクターに導入した。その後、作製したレトロウイルスを5C.C7T細胞受容体トランスジェニックマウス由来のCD4陽性T細胞に導入し、Notch-3細胞内領域をT細胞内に過剰発現させることに成功した。5C.C7トランスジェニックマウス由来のCD4陽性T細胞をPCCによって低濃度で刺激をすると本来はTh2が分化する抗原濃度でもTh1が優位に分化することを見出した。また、抗インターロイキン12抗体存在下で5C.C7トランスジェニックマウス由来のCD4陽性T細胞を刺激した場合、通常はTh1はほとんど分化しないが、Notch-3をCD4陽性T細胞に過剰発現させると、対象と比較すると若干少ないがTh1が分化する事が確認された。しかしNotch-3細胞内領域をTh2クローンに導入した場合にはそのクローンがTh1に変換することはなかった。これらの結果よりNotch-3はナイーブT細胞からTh1に分化する段階に作用し、Th1の分化を助長していると考えられた。またその作用は部分的ではあるがインターロイキン12の作用を代償可能であった。
現在、マウスリーシュマニア感染症モデルを用いて、Notch-3のTh1/Th2バランスに与える影響を検討中である。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Koji Yasutomo: "Mutation of DNASE1 in people with systemic lupus erythematosus"Nature Genetics. 28・4. 313-314 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Yoichi Maekawa: "Defective clearance of nucleosomes and systemic lupus erythematosus"Trends in Immunology. 22・12. 662-663 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2018-03-28  

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