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獲得免疫成立時のリンパ球動態とそれにおける細胞骨格制御分子HCHの役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13226092
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関九州大学

研究代表者

福井 宣規  九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (60243961)

研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
キーワード細胞骨格 / CDMファミリー分子 / DOCK2 / ノックアウトマウス / ケモカイン / リンパ球遊走 / 獲得免疫
研究概要

獲得免疫成立において、抗原の貧食、免疫シナプス形成、リンパ球遊走等さまざまな局面で細胞骨格の再構築が重要な意味をもつと考えられているが、その分子レベルでの理解は進んでいない。我々は、線虫、ショウジョウバエ、ヒトにおいて細胞骨格を制御することが知られているCDMファミリーに属し、免疫系特異的に発現する遺伝子HCH(DOCK2)を単離し、その免疫系構築並びに獲得免疫成立における役割を明らかにする目的で、DOCK2ノックアウトマウスを作製した。DOCK2欠損マウスのリンパ球は種々のケモカイン刺激に対して遊走せず、その結果リンパ濾胞の萎縮等、2次リンパ組織の構築にさまざまな異常を呈すると共に、辺縁帯B細胞を初め、特定のTおよびBリンパ球サブセットが、消失あるいは著減していた。また、DOCK2ノックアウトマウスでは、リンパ球遊走以外にもさまざまな細胞高次機能に異常が認められ、その結果獲得免疫成立が障害されていることを見い出した。
以上より、DOCK2が、リンパ球特異的な細胞骨格制御分子であり、その欠損が免疫系の構築及び機能発現に多大な影響を与えることが明らかにした。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Fukui Y: "Hematopoietic cell-specific CDM family protein DOCK2 is essential for lymphocyte migration"Nature. 412. 826-831 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Oono T: "Organ-specific autoimmunity in mice whose T cell repertoire is shaped by a single antigenic peptide"J. Clin. Invest.. 108. 1589-1596 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 福井 宣規: "CDMファミリー分子DOCK2によるリンパ球遊走の制御"細胞工学. 20. 1549-1551 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 福井 宣規: "リンパ球遊走に不可欠なCDMファミリー分子DOCK2"実験医学. 19. 2409-2412 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2018-03-28  

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