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宿主因子または微生物感染によるHIV共受容体の発現および機能のコントロール

研究課題

研究課題/領域番号 13226095
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関長崎大学

研究代表者

森内 浩幸  長崎大学, 大学院・医学研究科, 教授 (90315234)

研究分担者 森内 昌子  長崎大学, 医学部, 助手 (60322301)
研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
キーワードHIV / CCR5 / プロモーター / 転写因子 / 単純ヘルペスウイルス / マラリア / 恙虫病
研究概要

プロモーター活性を調節する転写活性因子の同定)
●CCR5 promoterの活性を亢進させる因子としてOctamer transcription factors(Oct-2,OCA-B)を同定した。さらに、これらの因子が活性化T細胞で発現誘導され、R5ウイルスのT細胞への侵入を助長することを示した。
●CCR5 promoterの活性を亢進させる因子としてYY1を同定した。これまでの研究により、この因子はCXCR4 promoterやHIV-1 LTRの活性を抑制することが示されている。
●CCR5 promoter領域に計4箇所CTTTAWW(W=T or A)というcore sequenceを有するところがあり、gel shift assayで何らかの転写因子が結合する事が示唆されていたが、今回私達はこの部位に変異を導入するとCCR5 promoter活性が低下することを示し、重要なcis-acting elementsである可能性を示した。ここに結合する因子はリンパ球系の細胞、特にCCR5を発現するPM1細胞に多量含まれるのに対し、非リンパ球系細胞における発現は弱かった。
微生物因子によるHIV共受容体の発現もしくはそのプロモーター活性の調節)
●単純ヘルペスウイルス感染による刺激はHIV感染を助長するが、このメカニズムはプロウイルスからの発現の亢進に基づくもので、CCR5の発現への影響は少なかった。
●微生物感染の中でHIVの増殖を抑制する、もしくは少なくとも他の微生物と比べるとHIV感染を助長する効果が弱そうなものとして、マラリアや恙虫病が挙げられる。私達はマラリア原虫や恙虫病リケッチアによる刺激がマクロファージ表面のCCR5の発現を低下させることを明らかにした。この作用は必ずしもプロモーター活性の低下を伴うものではなく、CCケモカインの産生亢進によるendocytosisを含む種々の機序によるものと考えられた。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Moriuchi, M.: "Octamer transcription factors upregulate the expression of CCR5,a co-receptor for HIV-1 entry"Journal of Biological Chemistry. 276. 8639-8642 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Moriuchi, M.: "In vitro reactivation of HIV-1 by stimulation with herpes simplex virus infection"Sexually Transmitted Diseases. (in press).

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2018-03-28  

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