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EBウイルス感染細胞内におけるウイルスゲノム複製及び保持機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 13226139
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関愛知県がんセンター

研究代表者

鶴見 達也  愛知県がんセンター, 腫瘍ウイルス学部, 部長 (90172072)

研究分担者 菅谷 豊  愛知県がんセンター, 腫瘍ウイルス学部, リサーチレジデント
藤田 雅俊  愛知県がんセンター, 腫瘍ウイルス学部, 主任研究員 (30270713)
研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
キーワードEpstein-Barr Virus / DNA複製 / DNAポリメラーゼ / ウイルス / 感染症 / 癌 / 酵素 / ゲノム
研究概要

本研究は1)EBVゲノムが腫瘍細胞の核で複製維持される機構 2)ウイルスが産生される際のゲノムの複製機構の解明を研究目標においている。
1)ORC蛋白質複合体等染色体複製開始の制御に関わる蛋白質がEBVゲノムと相互作用することが極最近報告されたが、その基礎的解析として染色体複製開始制御に関与する蛋白質であるMCM蛋白質群あるいはCDC6蛋白質,ORC蛋白質複合体等の細胞周期を通した動態を検討した。我々はhMCM蛋白質が6量体を形成すること、又MCM複合体の染色体への結合はおそらくリン酸化によりcdc2によって負に制御されることを示した。hCDC6の蛋白質の量は細胞周期を通じてそれほど変化せずG1期では核に検出された。hCDC6の一部は核構造に強く結合しS期では大部分が細胞質に検出された。しかし核構造に結合したhCDC6の量はほとんど変わらず、G2/M期ではcdc2/cyclinBによって高リン酸化された。hCDC6はhMCMとは異なる制御を受けておりEBV染色体上の結合部位も異なると考えられる。
2)一方、Epstein-Barrウイルス産生状態においては複製開始領域OriLytから複製は始まり少なくとも複製後期にはローリングサークル型複製様式によりウイルスゲノムは複製される。このウイルスゲノム複製伸長を担うウイルス蛋白質としてBALF5蛋白質、BMRF1蛋白質、BALF2蛋白質、BBLF4蛋白質、BSLF1蛋白質、BBLF2/3蛋白質が知られている。DNAヘリカーゼ、DNAプライマーゼ活性を担うと考えられるBBLF4蛋白質、BSLF1蛋白質、BBLF2/3蛋白質は感染細胞内で複合体を形成していることを明らかにした。また各蛋白質間でも複合体形成をすることが確認できた。さらにEBVDNAポリメラーゼホロ酵素とこのヘリカーゼ/プライマーゼ複合体が相互作用していることを証明した。EBV複製フォークでこれらの複製蛋白質はウイルスDNA複製装置を形成してローリングサークル型複製を行なっていると想定される。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kuzushima K: "Efficient identification of HLA A^*2402-restricted cytomegalovirus specific CD8+ T cell epitopes by a computer algorithm and an enzyme-linked immunospot assay"Blood. 98. 1872-1881 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Fujita M: "Nuclear organization of DNA replication initiation proteins in mammalian cells"J. Biol. Chem.. (in press). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Tsurumi T: "Epstein-Barr Virus and Human Cancer : EBV replication enzymes"Curr. Top. Microbiol. Immunol.. 258. 65-83 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2018-03-28  

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