研究課題/領域番号 |
13301004
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 独立行政法人国立博物館京都国立博物館 |
研究代表者 |
興膳 宏 (2004) 独立行政法人国立博物館, 京都国立博物館, 館長 (70023984)
下坂 守 (2001-2003) 独立行政法人国立博物館京都国立博物館, 学芸課, 学芸課長 (10150038)
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研究分担者 |
泉 武夫 独立行政法人国立博物館, 京都国立博物館・学芸課, 教育室長 (40168274)
赤尾 栄慶 独立行政法人国立博物館, 京都国立博物館・文化資料課, 保存修理指導室長 (20175764)
百橋 明穂 神戸大学, 文学部, 教授 (30090377)
宇都宮 啓吾 大谷女子大学, 文学部, 助教授 (40257902)
羽田 聡 独立行政法人国立博物館, 京都国立博物館・学芸課展示広報室, 研究員 (30342968)
宮川 禎一 独立行政法人国立博物館京都国立博物館, 学芸課, 主任研究官 (30280530)
淺湫 毅 独立行政法人国立博物館京都国立博物館, 学芸課, 主任研究官 (10249914)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
42,250千円 (直接経費: 32,500千円、間接経費: 9,750千円)
2004年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2003年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2002年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
2001年度: 19,630千円 (直接経費: 15,100千円、間接経費: 4,530千円)
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キーワード | 中尊寺 / 一切経 / 装飾経 / 変相図 / 経絵 / 金銀泥 / 経典変相図 / 経会 |
研究概要 |
金剛峯寺蔵中尊寺経(指定では4296巻)に対する調査研究としては、これまで2352巻分を終え報告書を既刊してある。本研究はそれに続くものであり残りすべての経巻の調査をひとまず完了することができた。以前のデータを含めて学術的検討を加えた結果、金剛峯寺中尊寺経として扱われているもののなかに、当初(12世紀初め)の藤原清衡発願経(清衡経)のほかに後補のものが混入していることが判明した。最終的には金銀字一切経は未指定1巻を含めて4297巻が確認でき、ほかに清衡没後に制作された金字法華経6巻が合体し、4303巻が346箱の黒漆経箱にまとまって収納されていることがわかった。うちわけは清衡経が4269巻、後補巻が28巻である。清衡経をさらに文字色で分けると金銀交書経4181巻、金字経4巻、銀字経84巻となる。見返絵については、清衡経全体で4231件あり、そのうちのほとんど(98%)は説法図をモティーフとしていることがわかった。 今回の調査でも多数の花押の墨書、墨印のほか、三通の消息断簡および文書案断簡一紙が料紙として使用されていることが発見された。このうち『仏性論』巻第四から見つかった文書案は、中宮大夫某と斎院宣旨なる女性との田地争論にさいし、斎院宣旨の提出した文書を書きあげた注文で、治安3年(1023)から延久6年(1074)までの証拠文書が提出されている。争論の当事者となった斎院宣旨はじつは『狭衣物語』の作者とされる人物と目され、これまで没年しか知ることのできなかったこの作者について、希有な史料が出現したことになろう。加えて『破外道小乗涅槃論』巻末紙背からも、元永元年(1118)の年記のある墨書が新たに確認された。
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