研究課題/領域番号 |
13301009
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
|
研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
佐々木 正道 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (30142326)
|
研究分担者 |
森 秀樹 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (00274027)
吉野 諒三 統計数理研究所, 領域統計研究系, 助教授 (60220711)
林 文 東洋英和女学院大学, 人文学部, 教授 (00180977)
水上 徹男 立教大学, 社会学部, 助教授 (70239226)
山岡 和枝 厚生省国立保健医療科学院, 技術評価部, 室長 (50091038)
林 知己夫 統計数理研究所, 名誉教授 (50000188)
鈴木 達三 統計数理研究所, 名誉教授 (90000190)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
43,680千円 (直接経費: 33,600千円、間接経費: 10,080千円)
2003年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2002年度: 36,790千円 (直接経費: 28,300千円、間接経費: 8,490千円)
2001年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
|
キーワード | グローバル化 / アイデンティティ / 意識構造 / 実証的研究 / 統計分析 / ナショナル・アイデンティティ |
研究概要 |
初年度は本プロジェクトに関する資料・文献・データを国内と主にアメリカ合衆国で収集し、整理を行った。その結果国内についてはグローバル化を受身で捉えているものが多く、逆にアメリカにおいてはそれを取り立てて意識して捉えていないものが多いことが明らかとなった。またデータの二次的分析とその分析結果の検討を行った結果、グローバル化とナショナル・アイデンティティに関するロバートソン、スミス、ルーマンなどの既存の理論を部分的に検証することができた。 初年度に実施した高校生と成人(親子ペア)を対象とするプリテスト調査結果に基づき、平成14年度に全国規模の本調査を、層化二段無作為抽出法と個別面接聴取法により2回実施した。第1回の調査では、15歳〜17歳の男女とその親(700組(1,400人))および20歳以上の2,000人の男女を調査対象とし、第2回の調査では20歳以上の男女2,400人を調査対象として実施し、データ分析を行った。 その結果親子に関しては、グローバル化とナショナルアイデンティティに関連する態度については大差が見られなかった。また、若年齢層と高年齢層を比較すると、高年齢層においてより伝統的なものの見方そしてナショナルアイデンティティの度合が比較的高くみられ、逆に若年齢層においては社会・世界に対してグローバルな見方をし、より近代的アプローチをとる傾向が見られた。さらにナショナルアイデンティティの高低(N=高、n=低)とグローバル化の高低(G=高、g=低)の組み合わせで4つのパターンに類型化した結果、ngの割合が最も高くNg、nG、NGの順に割合が低くなっている。ただし、外国語の使用、家庭や性役割、環境問題、職業観などに関しては比較的高い程度のグローバル化が見られた。また本プロジェクトメンバー中の4名の共同研究者は本研究テーマに関し、国際比較の視点からアメリカ、西ヨーロッパ、オーストラリアそして中国に本プロジェクトのテーマに関するそれぞれの国の研究者を訪ね、本調査結果を検討し新たな知見を得た。
|