研究課題/領域番号 |
13303001
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済理論
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
田畑 伸一郎 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (10183071)
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研究分担者 |
久保庭 真彰 一橋大学, 経済研究所, 教授 (70111698)
上垣 彰 西南学院大学, 経済学部, 教授 (70176577)
中村 靖 横浜国立大学, 経済学部, 教授 (60189066)
岩下 明裕 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (20243876)
末澤 恵美 平成国際大学, 法学部, 助教授 (20348329)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
49,660千円 (直接経費: 38,200千円、間接経費: 11,460千円)
2004年度: 9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
2003年度: 12,090千円 (直接経費: 9,300千円、間接経費: 2,790千円)
2002年度: 14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
2001年度: 14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
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キーワード | ロシア経済 / 移行経済 / 旧ソ連 / CIS / WTO / 産業連関表 / 石油 / 天然ガス / ガス / 商業マージン / 上海協力機構 / コーカサス / ベラルーシ / 中央アジア |
研究概要 |
1.本研究では、ロシアの世界経済との統合において、ロシアの石油・ガスが鍵であることを明らかにした。この点について、国民所得、産業連関表、国際収支表、資金循環表、財政統計などの統計を詳細に分析することにより解明したことが、本研究の大きな成果である。とりわけ、ロシアの石油・ガス企業の特異な組織形成により、石油・ガス部門で生み出された利潤がロシア公式統計のなかで商業部門等に記録され、それらが資本逃避の源泉となっているという点の発見および実証は、世界に先駆けるものであり、本研究の最大の成果と見なされる。これについては、日本で組織した国際シンポジウムのなかで発表したほか、全米学会でも報告し、欧米の学術雑誌に数本の論文が掲載された。この研究のなかでは、上記のロシア統計について、その方法論などについても検証がなされ、それも研究成果として発表された。この検証は、ロシアの統計局との共同作業として行われたが、この作業も本研究の大きな特徴であり、世界的に注目された。 2.ロシアが旧ソ連構成共和国との間で結成しているCIS(独立国家共同体)が、ロシアの世界経済との統合のなかで重要な役割を果たしていることを学際的な共同研究により明らかにした。 CISの役割については概して否定的な評価が多いなかで、ソ連崩壊後の十数年間において、大規模な紛争や破綻を防ぎ、様々な調整の場を提供した面を積極的に評価したことが本研究の特徴および学界への貢献である。こうした点は、国際関係、安全保障、政治、経済、社会などの専門家を研究分担者、研究協力者として本研究に取り込み、学際的な議論を重ねるなかで明らかにされた。成果は、種々の学術雑誌に発表されたほか、研究代表者を編著者とする研究書にまとめられた。同書は、CISに関する日本で初めての本格的な研究書と評価されている。
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