研究課題/領域番号 |
13304016
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
相原 博昭 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (60167773)
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研究分担者 |
岩崎 昌子 (阿部 昌子) 東京大学, 素粒子物理国際研究センター, 助手 (70345172)
田島 宏康 東京大学, 素粒子物理国際研究センター, 助手 (80222107)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
53,170千円 (直接経費: 40,900千円、間接経費: 12,270千円)
2003年度: 9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
2002年度: 18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
2001年度: 25,480千円 (直接経費: 19,600千円、間接経費: 5,880千円)
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キーワード | 素粒子 / 加速器 / CP非保存 / 対称性 / 半導体検出器 / B中間子 / 標準理論 / 超対称性 |
研究概要 |
1.B中間子CP非保存現象の精密測定による新しい物理の探索 中性B中間子がファイphi中間子とKS中間子に崩壊する過程のCP非対称度が、標準理論による期待値からずれている可能性を見つけた。本研究で1億5200万個のB中間子反B中間子ペアのデータから、1つの中性B中間子がphi中間子とKS中間子に崩壊する事象を68例見つけた。それらの事象について、時間に依存するCP非対称について測定を行なった。その結果、非対称度の測定値は、S=-0.96+-0.52で、J/psi KSの非対称度測定から得られているS=+0.733+-0.057+-0.028からずれている。このずれが新しい物理に起因するかどうか確定するには、更に統計精度を向上させる必要があるが、全く予想もしていなかった大変興味深い結果である。 2.中性B中間子のpi+pi-崩壊における大きなCP非対称の発見 中性B中間子の二つの荷電パイ中間子への崩壊は、CP非対称の出現が期待される崩壊モードの一つであるが、分岐比が10-6と小さく、かつグルーオンを含むプロセスからの寄与もあり、CP非対称かどうか決定することができなかった。本研究で統計精度の向上に成功し、約370個のpi+pi-崩壊を含むB中間子反B中間子ペアを用いてCP非対称パラメータの解析を行い、世界で初めてCP非対称を証明することに成功した。 3.B中間子の非常に稀な崩壊の測定 超対称性など標準理論を越える新しい物理の出現が期待されるbクォークの電子陽電子ペア又はミューオンペアへの分岐を世界で初めて測定した。我々は、2つのモードの平均として、(4.39+-0.84(+0.78-0.73))×10-6と決定し、新しい物理からの寄与に強い制限を与えた。
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