研究課題/領域番号 |
13304051
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
大坪 徹夫 広島大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80029884)
|
研究分担者 |
安蘇 芳雄 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (60151065)
瀧宮 和男 広島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40263735)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
47,710千円 (直接経費: 36,700千円、間接経費: 11,010千円)
2004年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2003年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2002年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
2001年度: 33,540千円 (直接経費: 25,800千円、間接経費: 7,740千円)
|
キーワード | ナノスケール分子 / 分子ワイヤー / オリゴチオフェン / 分子エレクトロニクス素子 / 自己集合膜 / 光電変換素子 / フラーレン / 電界効果発光素子 / 分子素子 / クラウンエーテル / オルゴチオフェン / クラーウンエーテル / 有機太陽電池 / 分子ワイヤ |
研究概要 |
先端機能材料としてのナノ共役オリゴマー分子の潜在性を明らかにすることを目的として以下の課題を設定した:1.機能性ナノ共役分子の分子設計と創製研究、2.ナノ共役分子の機能集積化、3.ナノ共役分子の高次組織化、4.分子エレクトロニクス材料としてのナノ共役分子の応用。課題1に対する成果として、長鎖オリゴチオフェンの開発研究を行い96量体までの一連のオリゴチオフェンの合成に成功したことが特筆される。オリゴチオフェン96量体は37.2nmの鎖長を有している。40nmに達する鎖長を有するナノ共役分子の登場は、分子の形状のボトムアップがミクロ精密技術のダウンサイジングに限りなく近づいたことを意味し、単一分子エレクトロニクスの実現のための大きな一歩となるとみなされる。課題2の研究では、長鎖オリゴチオフェンが光誘起電子やエネルギーを伝達できる分子ワイヤーとして優れた分子であることを明らかにした。課題3に関しては、自己集合膜(SAM)の手法を活用してナノ分子の高次組織化を行うことに着目し、三脚形アンカーを開発し、オリゴチオフェンの自立型SAMに成功した。実際の応用として自立型SAMを組み込むことにより高効率な有機光電変換素子や電界効果発光素子の作成できることを見出した。課題4に関する成果は、オリゴチオフェン/フラーレン二元系分子が高効率な光電子移動を起こす系であることを見いだし、分子エレクトロニクス材料の開発の糸口を掴んだことである。その応用として、オリゴチオフェン/フラーレン二元系を組み込んだ有機薄膜光電変換素子(有機太陽電池)を作成し、高効率な変換機能を見出し、オリゴチオフェンの系がエネルギーの有効変換に関連する分子素子材料として有望であるとの知見を得た。
|