研究課題/領域番号 |
13304052
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
巽 和行 名古屋大学, 物質科学国際研究センター, 教授 (10155096)
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研究分担者 |
大木 靖弘 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10324394)
松本 剛 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50311717)
久家 克明 名古屋大学, 物質科学国際研究センター, 講師(研究機関研究員)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
53,300千円 (直接経費: 41,000千円、間接経費: 12,300千円)
2003年度: 13,390千円 (直接経費: 10,300千円、間接経費: 3,090千円)
2002年度: 18,460千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 4,260千円)
2001年度: 21,450千円 (直接経費: 16,500千円、間接経費: 4,950千円)
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キーワード | 遷移金属チオラート錯体 / 遷移金属スルフィド錯体 / 遷移金属チアリル錯体 / アルキンチオラート / ジインチオラート / 無機ポリマー / 水素分子活性化 / 金属クラスター / クラスター / チオラート / シリルチオラート / シリル-硫黄結合切断 / 鉄 / 銅 / チタン / モリブデン / カルコゲン / イオウ / ゲルマニウム / ルテニウム / ニッケル |
研究概要 |
本基盤研究期間3年間において研究は順調に進行し、数多くの成果をあげた。 1.置換基に不飽和結合をもつアルキンチオサラート、ジインチオラート、ビニルチオラートと遷移金属(例えば、ジルコニウムやロジウムやニッケル)との錯形成に成功し、これらチオラート配位子の炭素-硫黄結合切断(生成)反応、炭素-炭素不飽和結合上での環化二量化反応や環化三量化反応を新たに見出した。 2.チオラート硫黄は末端配位および架橋配位によって金属原子に強く結合するのに対し、チオエーテル硫黄の配位力は弱いためにしばしば解離平衡が存在する。この配位力の異なる部位が共存するチオラート/チオエーテル混合配位子を用いることにより,鉄およびニッケルの巨大クラスターや1次元ポリマーを構築する新たな自己集積化反応を発見した。例えば鉄およびニッケルの一次元ポリマー錯体はこれまでの無機ポリマーと異なり、チオエーテル部位が可逆的に配位/脱離することによってトルエン等の溶媒にも可溶であり、かつ、再結晶によってポリマー構造を再生させることができる。 3.末端オキソ(イミド)/スルフィド配位子を有するタングステン錯体とルテニウム錯体を連結し,一連の異種金属複核錯体を合成し,これらの錯体が1気圧水素分子を常温でプロトンとヒドリドに開裂することを見いだした。性質の異なる二つの遷移金属が硫黄によって架橋された構造が,水素分子の特異なヘテロリティック開裂に重要な役割を果たすことを発見した。ヒドロゲナーゼ金属酵素の水素分子活性化反応の機構解明に新たな知見を与える反応系である。
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