研究課題/領域番号 |
13304063
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物形態・構造
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
竹井 祥郎 東京大学, 海洋研究所, 教授 (10129249)
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研究分担者 |
井上 広滋 東京大学, 海洋研究所, 助手 (60323630)
兵藤 晋 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (40222244)
豊原 治彦 京都大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (90183079)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
40,820千円 (直接経費: 31,400千円、間接経費: 9,420千円)
2003年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
2002年度: 13,390千円 (直接経費: 10,300千円、間接経費: 3,090千円)
2001年度: 18,980千円 (直接経費: 14,600千円、間接経費: 4,380千円)
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キーワード | ナトリウム利尿ペプチド / グアニリン / アドレノメデュリン / 分子進化 / 体液調節作用 / 心血管作用 / ウナギ、Anguilla japonica / トラフグ、Takifugu rubripes / ウナギ,Anguiila japonica / トラフグ,Takifugu rubripes / トランスジェニック技術 / メダカ / 海水適応能 / cDNAクローニング |
研究概要 |
本研究は、トランスジェニック法を用いて海水適応の鍵を握ると考えている心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)の作用を確定することを目的としている。すなわち、淡水でしか生きられない魚種にANP遺伝子を導入して、海水魚にしようという試みである。対象魚として、アジアに固有種で、淡水から海水に至るさまざまな浸透圧環境に生息する近縁種があり、遺伝子導入技術が確立されているメダカ属を用いることにした。メダカ属の数種で塩分耐性を比較したところ、50%海水に適応できない種、ゆっくりと塩分濃度を上げると海水にも適応できる種、直接海水に移しても生存できる種、などさまざまであった。そこで、塩分耐性の弱い種にANP遺伝子を導入すべく、メダカANP遺伝子のクローニングに取りかかった。しかし、メダカANPのcDNAをどうしてもクローン化することができず、現在でもまだANPトランスジェニックメダカは作成されていない。いっぽう、メダカで4種類のC型NP(CNP1-4)と、これまで陸上動物のNPと考えられていたB型NP(BNP)を同定した。さらに、最も原始的な脊椎動物であるメクラウナギやヤツメウナギでCNP-4型に属するNPを同定することができた。したがって、祖先型であるCNP-4からどのような経路でNPファミリーの多様化が起こったかについて、独自の考え方を提出することができた。NPファミリーのほかに、私たちのグループは海水適応に必須である新しいホルモンを探求している。その目的は、陸上動物である哺乳類にとってのバソプレシンのように、それがなければ海水で生存できないホルモンを同定することにある。その候補として、グアニリンとアドレノメデュリンに注目をして研究を続けている。
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