研究課題/領域番号 |
13305039
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築環境・設備
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
鉾井 修一 京都大学, 工学研究科, 教授 (80111938)
|
研究分担者 |
永井 久也 三重大学, 工学部, 助教授 (40283402)
高田 暁 京都大学, 工学研究科, 助手 (20301244)
原田 和典 京都大学, 工学研究科, 助教授 (90198911)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
32,760千円 (直接経費: 25,200千円、間接経費: 7,560千円)
2002年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2001年度: 27,560千円 (直接経費: 21,200千円、間接経費: 6,360千円)
|
キーワード | 多孔質材料 / コンクリート / 中性化 / 水分拡散係数 / 多成分 / γ線測定装置 / 平衡関係 / 建築多孔質材料 / 長寿命化 / 拡散 / 多成分・多相媒質 / 化学反応 / 酸性雨 / γ線装置 |
研究概要 |
地球環境、エネルギー・資源問題を背景として、建築分野においては建設材料、部材の長寿命化・耐久性向上が強く求められている。建築材料の大部分は多孔質であり、従って材料の耐久性向上には多孔質建築材料内での水分および拡散物質の移動と蓄積を適切な精度で予測・評価することが重要である。本研究では、建築多孔質材料中に多成分・多相の媒質が存在し拡散および化学反応がある場合の考え方を明確にし、簡易なモデルの提案を行うとともに、拡散係数とポテンシャルの測定と適切な測定装置の開発を目的としている。 コンクリート供試体への酸性雨(水溶液)の浸透実験およびCO2ガスの拡散過程に関する実験を行い、中性化位置と中性化の程度を調べた。これにより、気体拡散と液水浸透における中性化速度の違い、性状の違いを明らかにした。供試体の垂直方向における水分移動係数の違いが非常に大きいことを明らかにした。 ひび割れを通しての水分・物質移動がRC壁体の中性化に大きく関与し、それは同時に外界条件の影響を受けるという観点より、ひび割れが結果に及ぼす影響の程度を解析的に調べた。 非破壊含水率測定装置としてのγ線装置を設計し、製作した。さらに、測定結果を利用して測定法上での問題点について検討し、測定誤差の程度を明確にした。 化学反応が生じる場合の多孔質材料内での多成分系の拡散過程および平衡関係に関する理論的な扱いを明確にした。更に、多成分系の平衡関係の簡易推定法を提案し、その妥当性について検討した。特に、着衣などの非常に薄い材料における空隙構造と水分移動の様子を調べ、塩が含まれる状況下での蒸発過程を分析するごとにより、溶解塩によるポテンシャル関係の変化の影響を把握した。
|