研究課題/領域番号 |
13306001
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
育種学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
三上 哲夫 北海道大学, 大学院・農学研究科, 教授 (50133715)
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研究分担者 |
久保 友彦 北海道大学, 大学院・農学研究科, 講師 (40261333)
貴島 祐治 北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (60192556)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
49,920千円 (直接経費: 38,400千円、間接経費: 11,520千円)
2003年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2002年度: 17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2001年度: 22,880千円 (直接経費: 17,600千円、間接経費: 5,280千円)
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キーワード | テンサイ / 細胞質雄性不稔性 / ミトコンドリア遺伝子 / 花粉退化メカニズム / ORF / preSatp6 / 35kDaタンパク質 / ミトコンドリアゲノム / preSATP6 / in organello翻訳 / ウエスタン解析 / キメラ遺伝子 / 稔性回復核遺伝子 / ノーザン解析 |
研究概要 |
[1]Owen雄性不稔細胞質のミトコンドリアゲノムの全一次構造を決めた。ゲノムサイズは501020塩基対(bp)であり、正常株ミトコンドリアゲノム(368799bp)のコードする51種の遺伝子全てを含んでいる。 [2]遺伝子コード域をOwen細胞質雄性不稔株と正常株間で比較した結果、tRNAとrRNAコード域には全く変異が見当たらなかった。また、タンパク質コード遺伝子については24箇所の点突然変異が見出されたが、いずれも遺伝子機能を損う変異ではない。したがってこれらの点突然変異は雄性不稔とは無関係と考えてよい。 [3]Ower雌性不稔細胞質に固有で、葯組織において活発に転写されている4種のORF(読み取り枠)をみつけた。 [4]正常株とOwen細胞質雄性不稔株の肥大根からミトコンドリアを単離し、35Sで標識したアミノ酸を取り込ませてin organello翻訳実験を試みた。その結果、Owen株に固有の35kDaタンパク質を検出した。このタンパク質はOwen株固有のORFの1個に相当する、preSatp6の翻訳産物であることが明らかとなった。 [5]35kDaタンパク質(preSATP6)の特性解明の一助として、ミトコンドリア内での局在性について検討を加えた。その結果、preSATP6はトウモロコシの細胞質雄性不稔に関与するミトコンドリアタンパク質URF13等と同様、ミトコンドリア膜結合タンパク質であることが判明した。 [6]以上の結果より、Owen細胞質雄性不稔の原因遺伝子はpreSatp6である可能性が最も高いと結論した。
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