研究課題/領域番号 |
13306003
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
育種学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
足立 泰二 大阪府立大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (50040861)
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研究分担者 |
吉田 薫 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (70183994)
丸橋 亘 茨城大学, 農学部, 教授 (00181826)
陳 蘭庄 宮崎大学, フロンティア科学実験総合センター, 助手 (40284822)
蝦名 真澄 沖縄県畜産試験場, 研究室長 (80355122)
明石 良 宮崎大学, 農学部, 助教授 (20253809)
土屋 亨 (土屋 享) 三重大学, 生命科学研究支援センター, 助教授 (30293806)
村田 達郎 九州東海大学, 農学部, 教授 (80140953)
魚津 桜子 名古屋大学, 生命農学研究科, 助手 (10293713)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
39,910千円 (直接経費: 30,700千円、間接経費: 9,210千円)
2003年度: 11,570千円 (直接経費: 8,900千円、間接経費: 2,670千円)
2002年度: 11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2001年度: 16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
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キーワード | アポミクシス / アポスポリー / ディプロスポリー / マイクロアレイ / 生殖隔離機構 / アポトーシス / トランスポザーゼ / Pseudouridine Synthase / Transposase |
研究概要 |
1.アポミクシスの生成機構に関する細胞・分子遺伝学的解析に関するもの まずアポミクシスのうち、アポスポリーを示すイネ科暖地牧草種、ギニアグラスを用いて3拠点で平行的に研究を進めた。アポスポリー性胚嚢始原細胞(AIC)の出現とその形成する過程をノマルスキー微分干渉顕微鏡で追跡調査した上で、候補遺伝子のポジショナルクローニングを行った。またマップベースクローニングおよびマイクロアレイ発現解析も進展させた。このマーカー群によって、少なくとも9つのBACクローンプールを特定した。一方、3種類のバイナリーベクターを用いた形質転換系を確立し、ASG-1遺伝子の導入実験を実施した。現在組換え植物を再生中であり、予備実験的にはASG-1遺伝子のPCR産物の存在は確認できている。 次に、ディプロスポリーを制御する遺伝子の候補を単離する実験は遅れたが、ニラ(Allium tuberosum)の発現時期のつぼみからmRNAを単離し、特異的に発現している遺伝子のクローニングを試みた。得られたクローン200種の発現動態をマイクロアレイにより解析したところ、アポミクシス性の発現と同調的な発現の増減を認めるクローンを現在までに見出していない。 2.生殖器官の分化制御と雑種致死性に関するもの 雑種致死性は育種の障害になるばかりではなく、分化制御の研究にとって重要な鍵となることが最近の研究で明らかになりつつある。本研究グループではそのような観点から本問題には先進的に研究展開を実施してきた。育成温度を制御することで致死の発現機構を考究した。また、雑種致死を実生レベルで検討するばかりでなく、培養細胞系を樹立し、細胞レベルでも検討したところ、この致死の過程では、核の凝縮、核DNAのヌクレオソーム単位での切断、核の断片化が生じていることから、個々の細胞がいわゆるプログラム死(アポトーシス)を発現していること明らかにした。また致死に関わる因子は特定の染色体に座乗していること、細胞質因子は致死の発現に関与しないこと、エチレンの生成が直接的に関わっていることなども明らかにした。
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