研究課題/領域番号 |
13306010
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学・製品科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
上野川 修一 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (50011945)
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研究分担者 |
八村 敏志 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (40238019)
戸塚 護 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 客員助教授 (70227601)
山田 潔 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 客員助手 (30313076)
伊勢 渉 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (70323483)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
47,190千円 (直接経費: 36,300千円、間接経費: 10,890千円)
2002年度: 16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2001年度: 30,420千円 (直接経費: 23,400千円、間接経費: 7,020千円)
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キーワード | 食品アレルギー / 腸管免疫系 / T細胞 / 小腸上皮内リンパ球(IEL) / 経口免疫寛容 / IgE / 小腸上皮細胞 / ラフィノース / DNAマイクロアレー / プロテオーム解析 / 小腸上皮細胞(IEC) |
研究概要 |
1.腸管免疫の特性の分子生物学的解析(1)小腸上皮内リンパ球(IEL)で特異的に発現する遺伝子断片を含むDNAマイクロアレイを用いた解析の結果、脾臓T細胞と比較してIELで高発現する遺伝子を同定した。(2)卵白食摂取により卵白アルブミン(OVA)特異的T細胞抗原レセプタートランスジェニックマウス(TCR-Tg)のIELにおける遺伝子発現の変化を明らかにした。(3)マウス胎児由来小腸上皮細胞の初代培養法を確立し、その抗原提示能を明らかにした。 2.経口免疫寛容誘導機構の解析(1)パイエル板を欠損したマウスにおいても経口免疫寛容が誘導されることを示した。(2)経口免疫寛容状態のT細胞において特異的に発現しているタンパク質を二次元電気泳動で分離し、マススペクトル解析を行ったところ、Caspase3のタンパク質発現が上昇していることが示された。(3)経口免疫寛容状態のT細胞に特異的に発現する遺伝子をsubtraction法を用いてクローニングした。 3.食品アレルギーモデルの解析と食品免疫機能分子によるアレルギー抑制(1)卵白食の経口摂取によりOVA特異的TCR-Tgの血中に特異IgE抗体が誘導されるだけでなく、小腸絨毛において、好酸球・マスト細胞が浸潤することを見い出し、炎症反応が起きていることが確認された。また、誘導される特異抗体はその立体構造を主に認識することを示した。(2)上記食品アレルギーモデルにおいて、TCRアンタゴニスト活性を持つOVA由来アナログペプチドの投与により、体重減少や特異的IgE抗体産生応答が抑制できることを示した。(3)上記モデルにおいて、腸内細菌叢に影響を与えることが知られるオリゴ糖ラフィノースの摂取により、IgE応答が抑制された。(4)OVA由来ペプチドの抗原量の違いにより抗原未感作T細胞のサイトカイン発現パターンが変化することを示した。
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