研究課題/領域番号 |
13307015
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
岸 玲子 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80112449)
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研究分担者 |
中澤 裕之 星薬科大学, 薬品分析化学, 教授 (50150173)
藤田 正一 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 教授 (10143314)
佐田 文宏 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (90187154)
藤田 晃三 札幌市衛生研究所, 所長(研究職)
藤枝 憲二 旭川医科大学, 医学部, 教授 (60173407)
小柳 知彦 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80001923)
藤本 征一郎 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60001898)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
49,400千円 (直接経費: 38,000千円、間接経費: 11,400千円)
2003年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2002年度: 15,210千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 3,510千円)
2001年度: 27,820千円 (直接経費: 21,400千円、間接経費: 6,420千円)
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キーワード | 内分泌かく乱化学物質 / 次世代影響 / リスク評価 / 神経発達 / 甲状腺機能 / 免疫機能 / 先天異常 / シトクロムP450 / P450 |
研究概要 |
(1)妊婦および小児を対象にした前向きコホート研究 1)妊婦と小児を対象に前向きコホート研究を実施。2)妊娠26〜35週の妊婦を対象とし、平成16年2月末まで340名が参加。3)ベースライン調査として、母の食習慣・居住環境等を調べた。4)児の神経発達に関しては、ファーガン、Bayley Scaleなどの標準化された認知感覚系の行動テスト施行(131名まで終了)。5)FT4、TSHを検査。6)臍帯血のIgEを測定。7)母の血液、臍帯血と胎盤を採取保存。本年度は母体血の100検体のダイオキシン・PCBの濃度を測定中。15組の母体血と臍帯血のPFOSを測定し、濃度は低いながらも母体血と臍帯血の濃度に相関を認め、胎児への移行を確認。8)異物代謝酵素などの遺伝子検査を実施し、個体の感受性素因を検討。9)胎盤を検討しP450の発現量、環境汚染物質の曝露状況を検討。10)今後、数年続けて神経発達や行動障害、アレルギー発症を観察し、内分泌かく乱物質の影響を検討する。 (2)尿道下裂・停留精巣の症例対照研究 札幌市内の大学附属病院とその関連病院、道外の医療施設の研究協力を得て、尿道下裂・停留精巣の症例対照研究を実施。1)尿道下裂児のステロイド代謝酵素遺伝子多型を検討したところ、17βヒドロキシステロイド脱水素酵素3型(HSD17B3)遺伝子のG289S多型で、Sアリルを多く持つほど尿道下裂のリスクが上昇し、特に軽症型で顕著だった。ステロイド5αレダクターゼ2型(SRD5A2)遺伝子のL89V多型で、Vアリルを多く持つほどリスクは低下したが、有意ではなかった。2)尿道下裂の母親のCYP1A1遺伝子の3'側のMspI多型のヘテロ型で、尿道下裂のオッズ比が有意に低下した。また、有意はないが、停留精巣の母親のCYP1A1ヘテロ型でもオッズ比の低下傾向が見られた。
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