研究課題/領域番号 |
13307025
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
宮脇 利男 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (10143885)
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研究分担者 |
二谷 武 富山医科薬科大学, 附属病院, 講師 (90272921)
金兼 弘和 富山医科薬科大学, 附属病院, 講師 (00293324)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
2003年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2002年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
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キーワード | 先天性免疫不全症 / 無ガンマグロブリン血症 / XLA / XLP / フローサイトメトリー / 単クローン抗体 / 国際協力 / 簡易診断 / X連鎖無ガンマグロブリン血症 / X連鎖リンパ増殖症候群 / Igα欠損症 |
研究概要 |
先天性免疫不全症の簡易診断と免疫発達異常に関して、1)X連鎖無ガンマグロブリ血症(XLA)の診断をフローサイトメトリーによる簡易診断と遺伝子解析を併用して全国レベルで実施、2)X連鎖リンパ増殖症候群(XLP)については責任遺伝子産物SAPに対する単クローン抗体を用いたフローサイトメトリーによる簡易診断法の確立、3)先天性免疫不全症の遺伝子診断の国際協力事業の推進、4)XLA責任遺伝子産物BTKの機能的彼割に関する解析、5)先天性免疫不全症例の臨床遺伝学的検討などを行い、以下の結果が得られた。 1)フローサイトメトリー法による簡易診断と遺伝子解析を併用して同定した100例以上のXLA患者を基に、日本におけるXLAの遺伝子変異の特徴と臨床的多様性を明らかにした。正常X染色体の不活化が極端に起き保因者でありながら無ガンマグロブリン血症を発症した世界第1例目となる女性XLAを報告した。 2)重症EBウイルス感染関連疾患を対象に遺伝子解析により日本におけるXLPの存在を初めて同定した。XLP責任遺伝子産物SAPに対する単クローン抗体を作成し、フローサイトメトリー時によるXLPの簡易診断法を確立し、新たなXLPの発掘を試みた。 3)トルコ、韓国、ブラジル、イラン、中国と国際協力事業としてXLAを中心としで先天性免疫不全症の遺伝子診断について共同研究を推進した。 4)B細胞におけるXLA遺伝子産物BTK発現について、B細胞の活性化に伴う細胞内シグナル伝達における機能的意義を明らかにした。また、単球、樹状細胞に発現するBTKの機能的意義を検討し、XLA由来樹状細胞についてサイトカイン産生能およびT細胞活性化補助能は正常と大きな差異は見られなかったが、XLA患者の単球の貪食能と遊走能正常者に比べ低下傾向にあることが判明した。 5)先天性免疫不全症の症例報告を逐次行った。成人の無ガンマグロブリン血症を対象に全国調査を実施、少なからず先天性免疫不全症の遺伝子変異が存在することを明らかにした。
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