研究課題/領域番号 |
13307031
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
宮田 敏男 東海大学, 総合医学研究所, 助教授 (10222332)
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研究分担者 |
黒川 清 東海大学, 総合医学研究所, 教授 (30167390)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
44,460千円 (直接経費: 34,200千円、間接経費: 10,260千円)
2002年度: 21,580千円 (直接経費: 16,600千円、間接経費: 4,980千円)
2001年度: 22,880千円 (直接経費: 17,600千円、間接経費: 5,280千円)
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キーワード | 反応性カルボニル化合物 / advanced glycation end product / カルボニルストレス / 蛋白修飾異常 / グリオキサラーゼ / カルボニルトラップビーズ / 腹膜透析 / advanced glycation end products / AGE阻害剤 / トランスジェニックマウス |
研究概要 |
これまでに我々は、反応性カルボニル化合物(RCOs)によって蛋白修飾が亢進する状態をカルボニルストレスと提唱し、腹膜透析合併症の発症の進展に深く関与することを報告してきた。一連の研究により、除水機能不全の主要因である腹膜の有効血管面積増大(血管新生、血管拡張)にNOS、VEGF、FGF2等が関与しており、それらの産生亢進にはCAPD患者腹腔内カルボニルストレスが重要であることが示された。これら事実は、次世代のCAPD療法を探索する上で極めて意義深い基盤成果である。 新たな治療法へ向けても幾つかの新知見が得られた。まず、RCOsの消去に関与するグリオキサラーゼ(GLO)とその補酵素であるグルタチオンを組み合わせたカルボニルストレス消去システム(グリオキサラーゼシステム)について検討を行った結果、GLO系の亢進により生体内カルボニルストレスの軽減が認められた。 また、CAPD療法における外因性のRCOs、つまり透析液中のRCOsを完全に取り除く方法として、カルボニルトラップビーズを作製し、トラップデバイスとしての製材設計につき検討を行った。吸着ビーズ処理により、反応性カルボニル化合物の減少と共にA431細胞、又ヒト腹膜中皮細胞に対する腹膜透析液の細胞障害性が減弱することが確認された。さらに、pHも中性に補正することから、生物学的適合性の向上を示し、腹膜機能低下の改善に有効であることが示された。PD effluentの総カルボニル量も減少させた。
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