研究課題/領域番号 |
13307033
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中尾 一和 京都大学, 医学研究科, 教授 (00172263)
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研究分担者 |
細田 公則 京都大学, 医学研究科, 助手 (40271598)
井上 元 京都大学, 医学研究科, 講師 (20260606)
小川 佳宏 京都大学, 医学研究科, 助手 (70291424)
林 達也 京都大学, 医学研究科, 助手 (00314211)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
55,250千円 (直接経費: 42,500千円、間接経費: 12,750千円)
2003年度: 12,740千円 (直接経費: 9,800千円、間接経費: 2,940千円)
2002年度: 12,610千円 (直接経費: 9,700千円、間接経費: 2,910千円)
2001年度: 29,900千円 (直接経費: 23,000千円、間接経費: 6,900千円)
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キーワード | レプチン / 肥満 / メラノコルチン4型受容体 / インスリン欠乏型糖尿病 / レプチン過剰発現トランスジェニックマウス / 視床下部下垂体副腎軸 / 肥満に伴う代謝病 / レプチン抵抗性 / 脂肪萎縮性糖尿病 / 糖代謝 / インスリン分泌低下型糖尿病 / 視床下部接触調節ペプチド / 中枢性エネルギー代謝調節 / 交感神経 / 副腎 / β交感神経 / 糖質コルチコイド / メラノコルチン / 視床下部 / MC4R |
研究概要 |
3年間の研究期間において、主として、(1)我が国で初めて、レプチンが担う摂食調節シグナルの主要な部分を司るメラノコルチン4型受容体(MC4R)のホモ接合体遺伝子異常症例を見出すことに成功し、変異遺伝子の機能解析を行った。(2)我々が開発したレプチン過剰発現トランスジェニックマウス(Lep Tg)、および、脂肪萎縮性糖尿病モデルであるA-ZIPTg(ドミナントネガテイブ体C/EBPの脂肪組織特異的なトランスジェニック過剰発現マウス)を用いてレプチンの中枢性糖代謝改善作用におけるβ-交感神経活動亢進作用とグルココルチコイド産生抑制作用の重要性を証明した。(3)Lep Tgを用いてインスリン分泌の枯渇とやせ、過食傾向を伴うI型糖尿病の病態におけるレプチンの病態生理的意義について検討し、レプチンがインスリン分泌の低下と体脂肪量の減少を背景とするようなインスリン分泌低下型糖尿病あるいはI型糖尿病に対して、インスリン感受性亢進作用と食欲抑制作用の両面から代謝を改善する可能性が示され、糖尿病病態における中枢性エネルギー代謝調節の中でインスリンとレプチンが果たす協調的な役割を証明した。以上の成績から、中枢性エネルギー代謝調節の分子機構におけるレプチンシグナルの重要性が証明され、多くの肥満者で普遍的に認められるレプチン作用不全(レプチン抵抗性)が解除できるような治療法の開発が肥満や肥満を基盤として発症する種々の代謝病にとって極めて重要であることが明らかとなった。
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