研究課題/領域番号 |
13307034
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
北 徹 京都大学, 医学研究科, 教授 (60161460)
|
研究分担者 |
荒井 秀典 京都大学, 医学研究科, 助手 (60232021)
久米 典昭 京都大学, 医学研究科, 講師 (20252455)
横出 正之 京都大学, 医学研究科, 教授 (20252447)
田中 誠 京都大学, 医学研究科, 助手 (00271007)
堀内 久徳 京都大学, 医学研究科, 助手 (90291426)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
53,300千円 (直接経費: 41,000千円、間接経費: 12,300千円)
2002年度: 23,140千円 (直接経費: 17,800千円、間接経費: 5,340千円)
2001年度: 30,160千円 (直接経費: 23,200千円、間接経費: 6,960千円)
|
キーワード | 動脈硬化 / 酸化LDL / LOX-1 / SR-PSOX / MCP-1 / 血小板活性化 / Gas6 / PDGF受容体 / 粥状動脈硬化 / スカベンジャー受容体 / ケモカイン / 細胞接着 / 細胞遊走 / 血栓 / 血小板 |
研究概要 |
粥状動脈硬化は、血中の単球が、血管壁に、遊走・分化してマクロファージとなり、酸化LDLの形でコレステロールを貪食することにより形成され、また、その過程で多くの生物学的反応を伴う。そして、動脈硬化の最終段階では、内皮細胞の破綻に引き続く血小板活性化を引き金とする血栓形成により動脈が閉塞するに至る。我々は、これまでにマクロファージにおける複数の酸化LDL受容体の存在、酸化LDLやその中に著増するリン脂質による細胞接着分子や細胞増殖因子遺伝子の発現誘導を明らかにしてきたが、本研究ではさらに以下を明らかにした。(1)酸化LDLの血管壁への作用を仲介する受容体LOX-1およびSR-PSOXを同定し、動脈硬化巣での発現を確認した。(2)LOX-1が細胞遊送因子として働くことを明らかにした。(3)LOX-1には可溶型が存在し、その血中濃度が心筋梗塞発症の余地因子となる可能性を見いだした。(4)血小板凝集および顆粒放出にPKCが、必須であることを直接証明した。(5)濃染顆粒放出に低分子量GTP結合タンパク質Rab27が必須であることを見いだした。(6)成長因子Gas6が糖尿病性、免疫複合体性の実験腎炎発症に重要な役割を果たしていることを明らかにした。(7)MCP-1によるマクロファージ遊走と接着は異なる細胞内シグナルで制御されていることを明らかにした。(8)動脈硬化発症に関して、PDGFa受容体とPDGFb受容体の関与の差異を明らかにした。
|