研究課題/領域番号 |
13307063
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
竹口 紀晃 富山医科薬科大学, 副学長 (00019126)
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研究分担者 |
酒井 秀紀 富山医科薬科大学, 薬学部, 助教授 (60242509)
浅野 真司 富山医科薬科大学, 生命科学実験センター, 助教授 (90167891)
畑中 保丸 富山医科薬科大学, 薬学部, 教授 (30111181)
森井 孫俊 富山医科薬科大学, 薬学部, 講師 (60019130)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
37,960千円 (直接経費: 29,200千円、間接経費: 8,760千円)
2003年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2002年度: 11,570千円 (直接経費: 8,900千円、間接経費: 2,670千円)
2001年度: 17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
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キーワード | 胃プロトンポンプ / 胃酸分泌 / 胃フリッパーゼ / プロトンポンプ阻害剤 / 塩素イオンチャネル / 細胞防御 / インターロイキン / 一酸化窒素 / 大腸プロトンポンプ / 胃フリツパーゼ |
研究概要 |
1.胃プロトンポンプαおよびβサブユニットを、極性細胞(LLC-PK1細胞)に安定発現させることに成功した。この細胞を使い、胃プロトンポンプはフリッパーゼとして機能することを証明した。 2.胃プロトンポンプの発現系(HEK293細胞)を用いた研究で、(1)αサブユニットM6セグメントの機能発現に必須なアミノ酸残基は、αヘリツクス構造の片方の側に局在していることを明らかにした。 (2)βサブユニットの細胞外側部分の3つのジスルフィド結合は、いずれもα-βの会合、プロトンポンプの活性維持、αおよびβサブユニットの安定化、αサブユニットの細胞膜表面への移送に必要不可欠であることを明らかにした。 3.胃酸分泌細胞により近いプロトンポンプ発現細胞の構築を指向して、SV40大型T抗原遺伝子導入トランスジェニックマウスより、胃上皮細胞株の樹立を行った。そして胃プロトンポンプ遺伝子を発現する細胞の構築に成功した。 4.ウサギ胃酸分泌細胞の基底側膜に存在するHousekeeping塩素イオンチャネルは、IL-1β→IL-1リセプター→百日咳毒素非感受性G蛋白質(G12/G13)→Rho/Rho kinase→O_2^-産生→Cl^-チャネルという一連の経路により抑制されることを明らかにした。 5.Housekeeping塩素イオンチャネルの分子実体は、CLCA1ではないことを証明した。また、CLC-5塩素イオンチャネルが胃酸分泌細胞に発現していることを発見し、CLC-5は胃プロトンポンプと会合していることを明らかにした。 6.ラット大腸粘膜において、NO産生を介する塩素イオンチャネルの新規活性化機構を明らかにした。NOによりトロンボキサンA_2産生が促進され、トロンボキサンA_2が大腸クリプト細胞に作用して、Cl^-チャネルを活性化するものと考えられた。
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